短けりゃいいってもんじゃない。
削蹄とは牛のつめきりのことです。

簡単に言うと伸びたつめを切るってことなんだけど、めちゃくちゃ奥が深い。

大きく分けると削蹄には2工程あります。

①鉈でつめを短くする工程。

②鎌でつめの裏を整える工程。

実際は牛を捕まえるところから補定する工程、鉈、鎌の使い方、体の置き方、道具の研ぎ方、脚の持ち方等等、それぞれ1頭1頭の牛にあわせて本当に色々な技術があるんです。

でも一般の農家さんから見れば、結果的に伸びた蹄が短くなったかどうかしか見えないことがほとんどです。

だから「鉈たたいてでとりあえず蹄を短くするだけで良いんだ」という農家さんもいます。

鎌で切ってもきれいに整えていないとそこに体重がかかってしまいます。

確かに長いところを鉈で叩き落すと、ぱっと見は短くなっているので削蹄している気になります。

(僕らから見れば違和感ありありの蹄なんですが・・・)

でも、牛にとってはものすごく負担なんですね。


牛は偶蹄類といい、蹄は2つに割れています。

実はこれは人間で言うと中指と薬指で立っているんです。

肥育になると1t近い体重を2本の指で支えているんです。

だから蹄が大事なんです。

そう考えると、「短くなったらいい」なんてもんではないと思います。


この写真は削蹄前の蹄です。

d0099005_228489.jpg


切るとこがないくらい短いです。

この蹄はコンクリートで擦れて、蹄がちびて短くなったんです。

こんなつめだと切らなくてもいい・・・・なんて思っていませんか?

こんな蹄こそ要注意!

実はこの蹄は裏を見れば地面に接地する面積が小さく牛の足に負担がかかっています。

実際にこの牛はひょっこひょっことおかしな歩き方をしていました。

鉈で少し整え、裏を鎌でしっかりすくことで正常な歩行に戻りました。
(こういう蹄は変形しているので1回できっちり整形できません)

ただ短く切るんじゃない。

牛にあわせて牛の状態を考え切る。

もっといえば牛の未来を考えて切る。

これが削蹄の面白さです!!


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Top▲ | by beefcattle | 2010-01-12 22:28 |
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