きみの家にも牛がいる
牛飼いをしながらずーっと思ってきたことがあります。

「消費者と生産者の距離を縮めたい」

それは生産者と同等の知識や情報を提供するってことではないと思っています。
牛を変にデフォルメして擬人化することでもない。

僕が思うのは感覚の共有化。

自分が飼っている牛たちの肉なら絶対無駄にしたくないって思う。
「大切にしたいって思う気持ち」は安全安心な情報だけでは伝わらない。

そう思って始めたのが「放牧牛パートナー制度」です
始めてみて感じたことは、伝える難しさではなく、いかに自分が牛たちの事を知らないかでした。。。

ここ1年で自分の牛たちとしっかり向き合い、ちょこっとだけ牛の気持ちがわかってきました。

ちょこっとだけ。

でも、ちょこっとでもわかれば嬉しい。

そんなことも共有したい。

現在放牧牛パートナー制度は80人近い方に参加いただいています。
このパートナー制度の最終目標は
『きみの家にも牛がいる』状態です。

それは本当に牛がいてもいいし、自分の周りに牛を感じられる環境や心を持つってこと。
普通に生活していても、ふっと牛が頭によぎる感じ(笑)

まだまだ僕自身が課題だらけで、思ったものを全然提供できていないのが現状です。
だからこそ、地に足付けてしっかり伝えていければと思います。


僕は今の繁殖の仕事を「子牛を高く販売するだけ」「結局牛肉生産ラインの下請け」って醒めてみていました。
牛は好き。だけど、「僕は人より○○万円高く売った」とか、それだけが自分の仕事の基準だなんて。
子牛生産は趣味ならいいけど「売っておしまいってつまらん仕事だなあ」って。。。
だから品評会なんかも「ただの美人コンテスト」「時代に合っていない」「何の意味もない」って思っていました。

でも、高い牛や品評会で1等賞取る牛をつくるには牛が好きじゃないと絶対無理です。

牛を見て、牛の言葉を聞けて、それにこたえられる知識があって、実行できる行動力があって、、、、はじめて良い牛ができる。

牛が好きだからもっと牛を知りたくなる。
すると牛が答えてくれる。
そして、儲けてくれる。

シンプルだった。

もちろん先を見る目や戦略、そして自分のビジョンは大事。
色々考えることは山ほどある。
でも足元はいたってシンプル。

今のフィールドを斜めに見て新しいことをやっていても中途半端で、今ある場所でしっかり牛とぶつかって、もがいて、その中からいっぱい伝えることがある。

やっぱ牛飼いは面白い。


何にも出来ていない段階から、いつもいつもたくさんの方から応援の声をいただきます。
本当にありがとうございます。
頑張ります!



余談ですが「きみの家にも牛がいる
という本があります。
日常の中には牛がたくさんいるってことを、牛の解体の話も触れつつ分かりやすく伝えてくれている本です。
かなりいい本だと思います!
是非一度読んでみてくださいね。
d0099005_20104846.jpg

[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2011-07-27 07:37 |
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
<< ブランド | ページトップ | ブログ再開します >>