近況報告(長いですよ~)です!!
前回のブログでも書きましたが一昨日から明日8日まで18:54~朝日放送(関西限定)「がんばれ元気ッズ」で我が家の放牧ツアーの内容が放映されています。
1~2分ですが、よかったら今日も明日も見てやってください!!

今日は近況報告を。
前にも書きましたが僕は今、鬱病で療養中です。
比較的軽度で薬も合っているようなので、結構いい(普段と変わらない)状態をキープできています。
ただやはり薬も完璧じゃなく、日や時間帯や天候など自分の中の波の上がり下がりはけっこうあり、対人関係も苦手です。
まだ時間が必要だと感じているところです。

さて、テレビで放映される「放牧ツアー」なんですが、元々は我が家で行っている放牧牛パートナー制度という取り組みの一部でした。

放牧牛パートナー制度の一番の特徴は自分が関わってきた牛の命をいただくということなんですが、
実際は皆さん牛飼いでないのでなかなか関われません。
そのために毎年放牧ツアーという1泊2日の牛飼い体験ツアーを企画しています。

でも、このパートナー制度は課題だらけで・・・・パートナーの方に支えられて何とかやっているのが現状です。

そもそも何でこんなことを始めたかと言うと。
僕が牛飼いを始めた頃、牛飼いでありながら牛肉に「牛」を感じ、ありがとうなんて思って食べたことなんてなかったんです。
ただ安いか高いか、サシがあるかないか、美味いか不味いか、黒毛かホルスか、そんな肉としての評価しかしてませんでした。

でも、初めて自分が育てた牛の肉を食べた時、なんとも言えんあったかい気持ちになって。
「ありがとう」「いただきます」っておもえたんですね。

これって知識として牛から牛肉への工程をしっているってことではなく。
その自分が飼っていた1頭の牛との「関わり」があったからなんだって思いました。

だから知識ではなく、関わりを提供できる牧場でありたかったんです。
そしてその牛を食べてもらいたい。
僕の感じた感覚を共有したい。
心があったかくなる牛肉を届けたい。
そうやってパートナー制度はスタートしました。

しかし、この関わりっていう所でいきなりつまづきました。

僕が「牛」を感じた関わりは、毎日の仕事の中でずーっとそばにいるという関わり。
ちょこっと牧場に来てブラッシングしたりミルクやりしたりと単発的な牧場体験じゃだめです。
そうは思えどもアイデアが出ません。

「好きな時にいつでも牧場に来てもらう」
そんなことも考えましたが、年間100日は削蹄に出ていて、削蹄の日程も基本的には1週間前に決まる(お客さんの依頼があればすぐ行く)のでスケジュールを開けておけない。

うしうし新聞という機関誌やうしうしメールという日々の牛の様子を伝える取り組みも行いましたが、うしうし新聞は仕事に追われて手が回らない。
日々のうしの様子を伝える毎日発行のうしうしメールは日々伝えるようなおもしろい事件がない・・・
牛飼いでは毎日淡々と牛と向き合っているので・・・

そして何よりショックだったのが、
自分の牛たちの性格や思い出や出来事を伝えれるほど牛と向き合えていなかったことに気づいたことでした。

牛飼いを始めた頃は草刈り以外は1日中5頭の牛だけ見てました。
寝泊まりも牛舎。
でもいつの間にか牛は増え、牛舎は点在し移動とスコップでの除糞、除雪で1日が終わる日々。
牛の事が見られなくって事故が多発。
数頭の牛を死なせてしまった。。。

無制限に規模拡大を目指すのでなく、もっと牛と深くつながりたい!!!
それを食べる側に提供したい!!!
そういう思いが強くなった。
その思いを広げるために動き出しました。

そして、牛飼いの他に削蹄、お肉の営業、遠征、視察、プレゼン、取材、講演・・・・
牛を伝えたいという思いで色んな事に手を出して、気がつけば再び牛が見れていない状態になっていました。。。。

おまけにいそがしすぎて全て中途半端な状態に。

放牧牛肉は突き詰めれば突き詰めるほど壁が高く、
詰めの段階に入っていた放牧場の確保に大きくつまづき、
牛飼いとしての技量、肉屋としての圧倒的な知識経験のなさ、資金不足、営業。。。。

何でもかんでも自分で完璧にやらなきゃ気が済まない性格で、人の力を借りることができない。
仕事だけでなく子育ても完璧にしなきゃと家に帰ると全力投球。

当然しわ寄せは奥さんに行きます。
本当に大変だったと思います。

一度過労で入院したので、このままのペースではあかんと思い、遠征や視察、講演もすべてやめました。

一昨年から牛飼いに専念。
繁殖成績も360日を切り、子牛のバラツキも減り、全体的な発育も改善し、牛群も更新し、牛も見れるようになり、3年かけて食い込んできていた赤字をなんとか乗り切れる見込みが出てきました。

2人の子供もすくすく育ち、新車も買っちゃったりなんかして。
この畜産危機の中、これからこの土台でグッと歩いてこう。
そう思っていた矢先でした。

急に動けなくなりました。

落ち込んだ感情がコントロールできない。

感情の落ち込みで言えば、もっともっとつらい時期なんてあった。
それらすべて乗り越えてきたという自負もありました。
でも何もやる気が起こらず、涙が出る・・・

未来の自分のイメージだ。
プラス思考。
夢。
ビジョンとポリシーだ!
今できることに集中だ!!
今、今、今、の積み重ねが未来の自分をつくるんだよ!!
甘えてんじゃない。
逃げんなよ!みんな頑張ってんだ!
俺はこんなとこで落ちる人間じゃない。
気持ちの問題だ!
もっともっと動け!動けば変わる!動いて動いて自分を引っ張り上げろ!!!

どうやっても動けませんでした。

唯一の息抜きだった漫画も読めない。。。
好きな音楽も聴けない。
ただ何もできなくてぼ~っとしているだけ。
生きててつまんない。
夜眠れなくなる。
そんな日が1カ月弱毎日続きました。

さすがにおかしいと思い精神科に行きました。
鬱病でした。

「まぁ先生って何でも病名をつけたがるもんだしな。」
「ほんまは鬱じゃなくって鬱って言われたからそんな気になってるだけじゃないの。」
そう囁く自分。

受け入れたくありませんでした。
鬱の薬を飲んだ瞬間、僕は「負けた」と思いました。
僕は敗者だという気持ちでした。

僕のウリは「想い」だけ。
結果なんて全然残してない。
そう思っていただけに、心が折れてしまった自分に全く価値を感じられなくなりました。


動けないので家族に負担がかかります。
削蹄も休業させていただき、収入は減ります。
「頑張らなきゃ」という気持ちと「今は動かないでくれ!」という心の葛藤の中、それでも淡々と毎日牛飼いをしていました。

でもさすがにしんどくって1日完全に牛飼いを休みました。
そん時ようやく思いました。

「受け入れよう」って。

鬱は再発が多い病気ではありますが治る病気です。
自分を責める気持ちはなかなかおさえられませんが「気持ちの問題」で終わらすんじゃなく。
ちゃんと向き合って、治そうと決めました。

そしてまず、鬱だってぶっちゃけることにしました。
最初フェイスブックで告知しました。
そしたらほんとにいっぱいの励ましのメール、メッセージ、コメント、いいねをいただきました。

その中には初めてのお産で、しかも妊娠末期不安な時期に。
おまけに赤ちゃんがちっちゃくってお母さんの羊水も少なくなっていて急きょ転院・入院で帝王切開で出産というような状況の中、こんな僕の事を心配して、温かい心のこもった励ましのメールをくれた友達もいました。

あ~、こんな僕でもいいんだ~。って思えるようになりました。
あ~、俺しあわせやわって思えました。
あ~、一人じゃなかったんやな~って当たり前の事に気づけました。

鬱を受け入れてい~っぱい気づくことがありました。
とはいえまだまだ鬱症状は出てます。
受け入れきれていない自分もいます。
でも、ちょっと鬱になってよかったな~って思える自分もいて。
「あいつは負けた」って思われるんだろな~って思う自分もいるけど。
起こること全部最高のタイミングの必然なんだなって思います。

僕の娘も息子も鬱の前も後も全く変わらずお父さん大好きでいてくれています。
妻も変わらず(無理かけちゃってごめん)そばにいてくれています。

今は午前中は父が出勤前に子牛にミルクをやってくれています。
午前中の牛飼いは妻がしています。
僕はだらだらしてます。
午後から牛舎に行き牛を見て餌を触ったり糞とりしたりミルクやったりと少し仕事にかかわるくらいです。
夜は父母が子供を見に来てくれます。
ありがたいです。

助けられっぱなし。
すごく楽させてもらってます。

まだまだいっぱい書きたいことあるけど、ぼちぼち自分のペースで書かせてもらいます。
おそらく僕自身、劇的に大変わりすることはないと思う。
でもちょっとちょっと進んでいると思う。
そんなこともブログを通して感じてもらえたら嬉しいです。

今年も放牧経産牛肉の販売行います!!
またブログで告知させてもらいますね。
今年の牛は「ふくさと」
このブログのトップに娘と一緒に写っている人間好きの優しい牛です。


ではでは皆さんにも幸せな一日でありますよう!!!

最後まで読んでくださってありがとうございます。


d0099005_13142580.jpg

[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2011-12-07 12:06 | 日記
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
<< 近況報告(ちょこっと)です。 | ページトップ | 頑張れ元気ッズ >>