価値観
昨日のお昼は親友のM君が来てくれて、神戸にあるフレンチのコックさんとうちを繋いでくれました。
とてもワイルドで、熱くって、思いを持ってて、話しの速い(頭の切れる)コックさんでした!!

『肉そのものの、味のあるお肉が欲しい』

そう言っていただき、自己紹介もお互い特にしないまま、まずはお肉を食べていただき、即本題に。。。

お話させていただいたコックさんはすっごく真っすぐな方で、ストイックなんだけど商売のバランス感覚が素晴らしくって、「こんなおっちゃんになれたらいいな」と素で思っちゃいました。

そして、こんなお店で使っていただけたら嬉しいな~って思いました。

我が家のお肉は基本的に小売りがメインで、お問い合わせいただいても飲食店さんへの卸しは意識してして行なっていませんでした。
それは、単に相手側が「放牧」っていう看板が欲しいだけの場合が多くって、後は単価が合うかどうかだけで見られていたから。
僕の思いは別にいいとしても、お肉自体の評価が2番目で、「そりゃ何かちゃうやろ?」「売れれば何でも良いってもんでもないやろ?」なんて思っちゃって。。。
それならひとりひとりに小売りでお届けさせていただこう!
販売量にはこだわらない!!
そんなスタイルでした。

でも、今回のお話で、使っていただけるかどうかはまだ分かりませんが(結構具体的な話まで良い感じに出来たので凄く楽しみで、でもそれはまた別の話で出来ればしますね。)
僕自身とても自然体で無理せずお話や商談をさせていただき、そのことで放牧敬産牛肉の道がかなり具体的に見えてきた気がしています。

使っていただける時にはご報告させていただきますので、のんびり待ってて下さい。
どのみち11月までは次の牛は屠畜しないので、、、のんびりでお願いします(笑)

今回コックさんとお話しさせていただき、とても印象に残ったのが「価値観の基準がそれぞれで違う」というお話でした。

例えば「放牧する事によって脂が黄色くなったり、締りが悪くなって水分の多い肉になってしまうんです。」と放牧することの一般的なデメリットを話すと。
「脂肪が黄色くって何か問題があるの?調理したらそんなの関係ないでしょ。それはお肉屋さんにとっての価値観でしょ」と返されます。
「あ、はい、セリで売るとなればお肉屋さんにとっては脂肪が黄色いとショウウィンドウに並べた時に見栄えが悪いので、、、当然単価は下がりますし。。。でも、自分で小売りまでするとそこの問題は特に感じません。」と話すと。
「そうでしょ、価値観の基準ってそれぞれの立場で違うんですよ!(そんな一般論はいいから本題に入ろうよ~!)」と教えていただきました。

お肉屋さんは見栄えのいいお肉を販売したい。(お客さんは見て買うから)
だから農家はそれに合わせて牛を飼う。

そのこと自体、僕はは否定しません。
価値を感じるから売れるんだから。
でも、飲食店サイドからすると、一般的なお肉屋さんの価値観と全く同じ価値観という訳ではない。
消費者にしてもそうで、それぞれの立場でそれぞれの価値観がある。

「そのもの自体の価値」をどう見れるかが大事。

有機農法で作った野菜という価値観は、「作った手法」に対する価値観の場合が多い。
でも有機農法でも出来る野菜はピンキリだ。
そのあぶれた物に価値を見出すのも一つ、有機栽培と言う「手法」自体に価値を見出すのも一つ、有機農法というフィルターを外したその野菜一つ一つ「そのもの」に価値を付けるのもひとつ。

そんな事をお話を通して、自分が提供する価値には色々なアプローチがあるし(本質は変えない)未熟な点が多いなと、感じました。

価値観の基準はそれぞれ違う。

僕は放牧牛肉の話をする時、一般的なお肉の価値観から見たメリットやデメリットを話すんだけど、そのコックさんにとってはそんなのどうでもいいの。
だって「一般的な価値観」って僕が勝手に定義づけしてるだけで、そこに価値を感じてくれる人は沢山いるし、一般的な価値観という言葉自体が色んな事をあやふやにして隠れ蓑にしているってことなんだから。

単純に、コックさんの価値観に合うものを、僕が提供できるかどうかが焦点。
無理に自分の大事にしているものを変える必要もないし、自分の価値観を押し付ける意味もない。

一般論、一般価値観なんて、言い訳と言うか煙みたいなもんだ。

以前ブログにも書いたけど、「事実は否定できない」の「事実」なんだよね。

放牧敬産牛肉に価値を感じていただける方がいると言う事実。
でも価値を感じていただける方が限定されていて、今の牛肉の販売頭数だけでは生活できないというのも事実。
一般論にはなんの説得力も無い。

そのものに価値を感じていただけるか、感じていただけないか。それだけなんだ。

一般論で語られている世界もおんなじこと。
価値を感じていただけるから売れる。
価値を感じていただけないから売れない。

どこに価値を置くかは立場によって変わる。
相手の立場を踏まえたうえで、どうアプローチしていくのか、どう価値を提供するのか。
押し付けではなく、自己満足でもない。

それが商売だと思った。

関わるみんなが「良かった!」と思える王道で、思いっきり儲けたい!!そう強く思った。

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Top▲ | by beefcattle | 2012-04-17 22:41
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