僕の財産
一昨日は『やまけん』こと山本謙治さんが会いに来て下さいました。
やまけんさんは食の流通分野では超有名な農産物流通コンサルタント。
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(「日本の食は安すぎる」 ぜひ一度読んでみてください)

やまけんさんはとにかく農業に対して真摯で、エネルギッシュな兄さんです。
出会いは4年前、京都の焼き肉『南山』さんでプレミアム短角牛試食会&セミナーがあり、
そこで講師をされていたのがやまけんさんでした。

僕の過去ブログにも当時の事がちょこっと書いてます。
よかったら覗いてみてください。
プレミアム短角牛①(2008.7.14投稿)』
プレミアム短角牛②(2008.7.16投稿)』

プレミアム短角牛③へつづくと書いておきながら、途中で書かずに放置してあるところが、このブログのあかんとこですね~。(笑)
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(4年前の写真。若いよ、僕!!)

本当は前夜の会食にも参加させていただく予定だったのですが、僕が人中が苦手なので急遽キャンセルさせていただきました。
で、翌日わざわざ会いに来ていただく事に。

なんと!今回但馬入りされたのは、僕と牛の夢、元気に会うためだったんですって。
うへ~。
うれしいです。

早速、夢と元気と顔合わせ。
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2頭とも今はまだ放牧ではなく、パドックで飼っています。
昨日、山になんとか上がれたので(雪はまだあった)5月上旬には放牧開始できそうです。
(ちなみに夢と元気は生まれてからずっと草だけ飼育の完全グラスフェッド但馬牛。)

そして牛を見た後は、放牧敬産牛肉「ふくさと」の試食会です。
(放牧敬産牛肉は「こちら」からお買い求めいただけます)
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僕:「これがうちで販売している経産牛のお肉です。」
やまけんさん:「うんうん、経産牛ね。」
僕:「このお肉、放牧なので生肉で見たら水分多いでしょう。締りがないって言うか。。。」
やまけんさん:「ええっ?放牧なの?」
僕:「はい、放牧で仕上げた経産牛なんです。」
やまけんさん:「え~!そうなんだ~!!ちょっと(生で)食べてみていい?」
(注.くれぐれも生で食べないで下さいね。)
やまけんさん:「味のある肉だねぇ。。。」
妻:「焼いてみますか?最初は塩なしでいきますか?」
やまけんさん:「お願いします!」
僕:「どんどん焼いて持ってきて~!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕:「最初のころは静岡の「さの萬」さんに頼んでドライエイジングしてもらったりして、もともと熟成にもこだわる方向で行こうと思ったんですが、結局それだと生肉で売らなくちゃいけなくなるわけじゃないですか。そうすると自分のペースで販売できない。枝肉で長期熟成すればもっと面白いのはわかっているけど、今はそこはしないことにしているんです。お金も技術も無いし。それに真空で冷凍する方が長期間もつから、お客様と向き合う時間も作れる。それがうちのペースなんです。だからこのお肉は真空冷凍で、熟成なんてちゃんとかけてないんですよ~。でも、けっこう美味いでしょ。」
やまけんさん:「いや、美味しいよこれ。本当に熟成期間それだけなの?脂もグラス(草)の味がするし、ほんと美味しいよこれ。正直、来る時はそこまで期待してなかったんだよね。でも、これ、ほんとにうまいわ。。。」って言っていただきました。

色んなお肉を食べてこられたやまけんさんに「お肉そのもの」で、とても高い評価をいただけた事がすごく嬉しかったです。

やまけんさんのブログにも書いていただきました!!(ブログは「こちら」)
もったいないお言葉です。。。続きが楽しみ~。

今回わざわざ自費で会いに来ていただいた事も、お肉そのものの評価をいただけた事も、本当に嬉しかったし自信になりました。
ありがとうございます!!

でも、一番嬉しかった事。

僕とやまけんさんを繋ごうと動きまくって下さった新田さん(僕のブログでんN姉さんと出てくる方です。)と久々に会って、みんなでお肉食べたり、牛を見て話ができた事。

そして、やまけんさんのブログを見て、何人もの方が心から喜んでくれ、中には自分の事のように泣いてくださる方々までいてくれるという事実。
「一馬君の事、ちゃんと評価してもらえてたことが嬉しい」って、電話ごしに泣いてんだもん。。。

それが一番うれしい。

ぶっちゃけ「放牧」とかそんなカテゴリーは2番目で、喜んで欲しい人がいるから喜んでもらいたいだけ。
だからお肉販売をしている。
その1つが放牧敬産牛肉。
普通に穀物肥育した経産牛も扱っている。(ただし、自分の家の牛だけ)

「今、赤身でヘルシーなお肉がブームだから売れる」とか
「インターネットで売れば売り先はある」とか
まぁ好き勝手にそれっぽく分析してくれる他人は多いけど、的外れもいいとこだよ。

赤身が売れるなら日本短角種の子牛相場バンバン上がるはずじゃないか。
ホルスの枝肉相場がなんで数百円なの?
ネットで売り先がなんぼでもあるなら、みんなこぞってするじゃない。
そして、みんなこぞってすると供給過剰で結局安くなる。
そんな事、分かんないのかな?

人と違う事がしたいとか、ブームに乗っかってとか、そんな発想自体がナンセンス。

僕のお肉を買って下さるお客様のほとんどは「赤身肉が食べたいお客さん」じゃないよ。
「田中一馬、田中畜産からお肉が買いたい」っていうお客さんがすごく多い。
だから放牧だとかそんなとこで差別化してるんじゃないの。

一人一人と関わって、一歩一歩仲良くなって、僕自身が相手にもっと喜んでもらいたくなって、そういうお肉を届けているんだ。
だからリピーター率が80%を超える。
お客さんがファンになってくれて、頼んでいないのに宣伝までしてくれている。
僕もお客さんの一人一人のファンになっている。

これって計算じゃない。
人間と人間の付き合い。

人間関係が計算だなんて、いくら稼ごうとも、なんて寂しい人生なんだろうと思う。

今回のやまけんさんとの再会も、とってもエキサイティングで、また会いたい!!って思った。
今度はどんな事でびっくりさせようとか思うと、楽しい。

そして、「一馬君の事が、ちゃんと評価されて嬉しくって。。。」と泣いて下さった方々がいたっていう事実。

ぼくの一生の財産です。

みんな大好きです!!

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(やまけんさん、日本スローフード協会の平井さん、そして新田姉さん。)
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Top▲ | by beefcattle | 2012-04-24 11:56
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