大照放牧場
2012年5月1日、今年の放牧がスタートしました~!!!!
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今年の放牧第一段はメイン放牧場でもある『大照放牧場』です。

大照放牧場のある場所は【兵庫県美方郡香美町小代区神水】という地区。
地番は神水(かんずい)ですが、集落とは遠く離れた山の上にあります。
標高600mにある、草地&森林を使わせてもらっています。

ここ兵庫県美方郡は9割5分が山林地帯。
おまけに山の傾斜が急で集落は谷に沿って点在しているという地域です。
しかし一方で、山の上まで登れば、なだらかな地形の山林がある。
そんな地域なのです。

では、まずは放牧場からの眺めをお楽しみください(地元の人間しかわからんかな。。。)
最初は南側。
こんもりとした可愛らしい大照山が目の前にあります!!
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この大照山はいつかは登りたい(今年こそは登ろう)と思っている大好きな山です。
大照放牧場のシンボル的な存在でもあります。
ちょっと移動すれば氷ノ山(1510m)も見えます。

東を向くと、一二峠(ほいとうげ)を超えて、蘇武岳(1074m)が!!凄い!!!
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そして北を見れば絶景ポイント!
棚田100選にも選ばれた和佐父の棚田はもとより、三川山(887m)まで見渡せます。
(大照山に登れば日本海まで見えるはず!!)
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もう最高に気持ちのいい放牧場なんです!!!


ではでは早速、放牧場内の説明をさせていただきますね!
こちらが「草地」部分です!!面積は3.5ha
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って、出過ぎ!!見えないよ!!

草地部分は牛たちのメインのえさ場です。
ここで裸地になった部分には芝植え体験などを通して、芝をはやしていっています。


次に「森林」の部。面積は5haです。
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なんと日陰にはまだ雪が残っています!

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ここで「うおっっ!!」っと思った方はするどいです!!!
この森、この時点ではまだあまり葉が生えていませんが、木が密集しているため、夏になると地面に日がささないほど暗くなってしまいます。

そこで、間伐をします。(妻は僕より上手です・・・)
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山菜の女王コシアブラもわんさか生えています。。。。こういったのは残します(笑)
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間伐した林がこちら
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きもちいいでしょ!!!

こうやって間引く事で、地面に光がさし、新しい草が生え、牛の餌になります。
そして密生した森のようなひょろひょろの木ではなく、太くて利用価値のある木を育てる事に繋がります。

そういった『林業と畜産の共存モデル牧場』としての意味も含めて、現在放牧に取り組んでいます。

こういった事を書くと「山のために放牧は良い」って思われがちですが、実は山にとっちゃ何の関係もない事なんですよね。
林業と畜産の共生はあくまで『人のため』の取り組みなのです。

山林保有者が儲かり、畜産農家が儲けるために、そして消費者が安定的な資源を得るために。。。
『人のための取り組み』

先程の密生した森も、そのままにしておけば益々ひょろひょろの林になっちゃいます。
でも、何百年何千年単位で見れば一瞬の出来事。
淘汰されるものは自然に淘汰され、生き残った木は太く太くなる。
その生き残った者も必ず朽ちて、必ず次のステージを作る。

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間伐したって翌年から次々に芽は出てきます。
倒した切り株からきのこが生える、虫が住む、生き物が利用する。。。

それと同じ事を僕らもしているんだな~って話だと感じています。
人間も、切り倒された木も、生き残った木も、みんな同じ。

自然と言うのは人間の思惑を無視して懐が深いとつくづく思う。

変な例だけど産業廃棄物である家畜糞尿を山に野積みしたら犯罪になっちゃう。
でもその糞尿は50年たったら糞尿の形跡すらなくなってしまう。
(これは野積みが良いって話じゃないよ。)

うまく言えんが、人間が考えてるものなんて全てエゴなんだって思う。
でもエゴは自然なもので否定するポイントではない。
後はそれぞれの考え方に共感するかしないかでしかない。

最初は牛を使って山を守ろうとかって本当に思っていた。
でも、山を歩いていておこがましいなって最近思う。

山は勝手に生きている。
僕が関わっても関わらなくても関係なしに。

ただ人が生きていく上で山が必要だから、森が必要だから、食物が必要だから、
『山で牛を飼う生き方』を選ぶ人がいる。
同じように
『平地で牛を飼う生き方』を選ぶ人がいる。

それで良いんだと思う。
それで正しいんだと思う。

そしてそれを踏まえた上で放牧を続けていこうと思う。
田中一馬の道を歩こうと思う。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-01 23:07
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