削蹄
昨日は美方郡の若い農家を集めて削蹄講習会が行われました。
講師は兄弟子の淀貴至さん。
関係機関も入れて22名ほど集まり講習会がスタートしました。
僕はお手伝いです。
d0099005_9505871.jpg

みんな食い入るように見ています。
(一番手前が貴至さんの弟子の森脇君)

d0099005_9522931.jpg

みんなで鉈の入れ方を見ています。
毎日削蹄について回っている森脇君はさすがにいいポジションで真剣に見ています!
真正面から見なくてはそろった蹄かどうかは分かりません。
削蹄する以前に「覚えたい!!」っていう意識の違いがここら辺を見ていても現れていますね。
d0099005_9571630.jpg

d0099005_957328.jpg

写真ではとっても伝わりませんが、ものすごく綺麗です。
まるで磁石か吸盤があると思っちゃうような、「地面に吸いつく蹄」なんです。
保定、牛に接する動作、動線、鉈の使い方、脚の持ち方、鎌の使い方、判断力、スピード、道具の砥ぎ方。
全てが一流なんですが、特に鎌の使い方と切る際の判断力が凄すぎます。

d0099005_1041875.jpg

若手農家の実践中。
このあと調整するのですが、これが結構難しいんです。
取り過ぎていたり、しゃくって(えぐって)いたり、変なとこが残っていて先のほうは過削で大出血だったり。。。
取り過ぎた所に蹄を付けるわけにはいきませんし、その蹄に合わすとなるともう一方の蹄から血が出てしまう。
でもバランス良く切らないと牛に負担がかかる。
0.1mmとかそんなレベルで鎌を回しながら、取るべきところを瞬時に判断して、動く牛をコントロールして抑え、イメージ通りの世界で切っていく技術。
とても写真では伝えられない。。。
めちゃくちゃうまいです!!!

実際に僕もみんなの切ったあと、蹄をチェックして調整していきました。
しかし、やっぱり違う。
自信を持って切った蹄。
兄弟子に見てもらって「うん、ええな」といってもらい「よっしゃよっしゃ~」と思った直後。
「ここちょっと、ここだけちょっと取ったら・・・」って2鎌ほど切ってもらいました。
再度持ち上げて見てみると全く別の蹄になっている!
「うえええ~??」って感じです。
2鎌って言ってもスーパーのビニール袋くらいの薄さで、大人の人差し指の爪くらいの大きさの削りカスが2枚だけ。
それだけでこんな変わるんかい!
そんな世界です。
本当に削蹄って奥の深い世界だと思いました。

削蹄を見た事のない方用に動画を載せときますので見ていただければと思います。
(youtubeにアップすると画質が悪くなるのはなぜ??)
動画で見ると自分のあかん所が良くわかりますね~・・・
もっと上手くなります!!!

削蹄捕獲(2:12)


削蹄①(7:40)


削蹄②(8:13)


右前肢 鉈(0:52)


右前肢 鎌(0:53)


右前肢 鉈~鎌(2:20)


右後肢 鉈(0:53)


右後肢 鎌(2:01)


削蹄左後肢~前肢(6:28)


品評会用の牛などはもっと細やかにやすりも使って仕上げます。
今年は5年に1度の和牛のオリンピック『全国和牛能力共進会』が長崎で行われます。
僕が削蹄させていただいる牛さんも兵庫県代表で出品されます。
全共用の大事な牛を鬱で削蹄休業していた最中から何度も切らせていただき、本当に励みになりました。
品評会は選手(牛)の能力とコーチ(畜主)の能力が90%以上占めますが、残りの1%でも蹄から貢献できるようもっともっと上手くなりたいです。

d0099005_12123156.jpg

[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2012-07-26 10:35
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
<< やまけんのにほんまるごと食探訪 | ページトップ | CEL >>