放牧ツアー2012
放牧牛パートナー制度の『放牧ツアー2012』を10月の16~17日、22~23日と行いました。
今年も静岡、京都、東京、埼玉、神奈川、兵庫県内と全国各地から牛の「夢」や「元気」達に会いに来てくださいました!!

田中畜産のある兵庫県美方郡は但馬地域と呼ばれる但馬牛の産地です。

と、そこまでは知っていても。。。
いざ来るとなると、「こ、こんなに遠いの~!!!」と言われる事が多い場所です。
兵庫県=神戸のイメージを持っておられる方が多いのですが、僕の牧場は日本海まで車で5分の距離。
神戸までは3時間。
神戸よりも鳥取が近いという場所にあります。
(今回神奈川から10時間以上かけてこられたご夫婦もおられました!!)
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雪もどっさり降るし、スキー場もたくさんあります。
【弁当忘れても傘忘れるな】と言う言葉が昔からあるように、とにかく雨の多い地域。
おまけに山沿いの谷に沿って集落があるので、利用できる土地が少なく90%が山地と言う地域なのです。
でも、そんな辺鄙な場所だからこその風土があり、但馬だからこそ生まれた但馬牛。

そして、山が多いからこそ始めた放牧牛肉。
但馬牛のグラスフェッド(生まれてから穀物を与えず完全に草だけでお肉まで飼う飼育方法)
そのお肉になってくれる「夢」と「元気」
僕の無謀な思い。
それを支えてくれたパートナーの皆様。。。
その全てを繋げる特別な日が放牧ツアーです。

今年は「夢」がお肉になる年になります。
4年間続いた夢のパートナー様にとっては最後の放牧ツアーです。

「どうしてもスケジュールが合わなかった。」
「出産したばかりで子供が小さく、行きたくても行けない。」
そういったパートナー様の思いもたくさん集まり、本当にたくさんの思いが集まった放牧ツアーとなりました。
少しでも雰囲気が伝わればいいなとブログにしました。

まずは13:00に田中畜産に現地集合です。
牛を通して顔なじみななった方もいれば、初対面の方もいます。
でも、「夢」「元気」という共通の牛たちがベースなので、すごく違和感なくお話が進みます。

14:00に鍛冶屋放牧場へ到着。
ここは元々水田だったのですが、耕作放棄地となっていました。
2m以上ののススキはもとより、木まで覆い茂っており、それに絡んで蔓が這っているのでまさにジャングル。
4年前に牛を放した時は放牧のベテラン牛達がパニックになり、2頭も崖から落ちると言うハプニングになるほどの荒れっぷりでした。
しかし、この4年間で地形がしっかりと確認できるまで牛たちは草を食べてくれました。
その鍛冶屋放牧場に今年お肉となる「みつこ」「ひでふく」がいます。
彼女たちの頑張りと生きている環境を実際に見ていただきました。
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15:00には我が家のメイン放牧場「大照放牧場」へ
いよいよ「夢」「元気」との再会です。
森の中にいる牛たちに会い、牛の話、森の話、命の話などをさせていただきました。

(牛を発見!!)
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(真剣に写真撮影)
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みんなで森を歩き、牛を発見し、最後は頂上の草原でゆっくり「夢」「元気」牛たちを【見るだけ】の時間です。
放牧ツアーは何かドラマチックなイベントを提供するのではなく、淡々と過ぎる山の時間、そこにいる牛たちをただ意味もなく見るだけの時間を大切にしています。
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非日常ではなく、牛のいる日常を見ていただく事。
それは結局ドラマチックなものは目の前に無数源にあって、時間をとる事で各々感じていただくものが本当の価値だと心から思っているからです。


おふろに入った後は牛舎で放牧敬産牛肉「ふくさと」のバーベキューです!!
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牛舎で牛を見ながら草のイスに座り、コンパネのテーブルでひたすらお肉を食べ、大人も子供もごちゃまぜで食べて飲んで話して寝転んで星を見たりしました。
ツアー開催前に
「今回はお腹いっぱい食べられるお肉と心いくまで飲めるお酒を用意します!一人お肉500g、日本酒5合はいけるメニューです!!」
と半分冗談で言って用意していたら、、、なんと9割8分クリアしていました(笑)
ちなみに日本酒は玉川の純米無ろ過生原酒、奥播磨の純米吟醸袋絞り22BY。
どちらも近場の酒蔵の銘酒たち。大活躍でした!!

2日目
我が家でみんなで朝ごはんを食べます。
前日はお肉とお酒がメインだったので、朝食はサンマをつみれにしたつみれ汁と、おにぎり。

そして、ご飯を食べればいよいよ放牧牛ハンバーガー作りです!!
また肉です!!!
放牧敬産牛肉「ふくさと」の切落しを包丁でミンチにし、そのあと各々で好みのハンバーガーを作っていきます。
つなぎを極力なくした、まさに『肉の塊ハンバーグ』でのハンバーガーは、肉汁たっぷり!食感抜群!
そして、めっっちゃくちゃ肉の味の濃い最高のハンバーガーでした!!!
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10:30、ハンバーガーを持って大照放牧場へ。
牧草の種蒔きをお願いしました。
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牧場から下を見ると虹が出ていました。
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12:00、牛と一緒に山頂でハンバーガーをがぶり!!
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と、行くはずが雨が強くなってきてしまい結局放牧場でのハンバーガーは食べられませんでした~。

そして放牧ツアーは終了。
何だか最後がしまらなかったけれど、最後ではありません。
本当のラストは「夢」のお肉と思い出を届ける事。。。


実際4年間(50ヶ月)お付き合いいただいたけど、僕は何を提供できたんだろうと今でも後悔する事が多い。
それでも淡々と牛と田中畜産の日常に、一緒になって寄り添っていただいた事。
どんな状況下でも応援いただけた事。
本当に本当に感謝しています。

先ずはパートナーの皆さんにお腹いっぱい食べていただきたい。
いっぱい冷蔵庫にしまってほしい。
いっぱい友達に自慢してほしい。
いっぱい家族で話してほしい。
いっぱい夢を感じてほしい。
笑顔になってほしい。

そうやってみんなに届けたのち、残った「夢」のお肉の一般販売を行いたいと思います。

夢をどう届けよう?どう食べよう?どう伝えよう?
気がつけば提供する側の僕も「夢」のパートナーの一人になっていた。

これがすべてではない。
でも、それでいいと思う今です。

進もう。
進もう!!
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Top▲ | by beefcattle | 2012-09-27 12:07
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