2012年の振り返り 9月~12月
さあ、いよいよ2012年の振り返りも最後です!!

9月

・放牧ツアー・ラスト夢
子牛が生まれてからパートナーの方と一緒に牛の成長を見守り、最後はお肉として届ける「放牧牛パートナー制度」。毎年、実際にパートナーになった牛に会うツアーを1泊2日で行ってきました。
今年は「夢」がお肉になる年です。夢のパートナーの方には最後のツアーとなりました。
ブログにまとめてありますので是非ご覧ください。
放牧ツアー2012
本当にこのパートナーの皆さんがいなければ放牧牛肉は生産できませんでした。
4年にわたるゆるぎない応援がずっと支えてくれました。
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・森の中でヒキガエルの幼生に出会いました。村岡ではあんまし見ないのでちょっと興奮。
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・稲木がけのワラをいっぱいいただく事が出来ました。天気仕事なので但馬じゅうを走りました。
ワラは年々手に入りにくくなっているので本当にありがたいのです。
ようやく今年のお肉が出来たので早くお礼に持っていきたいな。
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・夫婦で神戸旅行してきました!!
牛飼いをしていると夫婦で旅行なんてなかなかいけません。
今年は結婚5周年だったので父と母に土日休みを取ってもらい、外に出る事が出来ました。
まず午前中は来年度の放牧事業の打ち合わせ、そして小代区新屋でワラとりの段取り。
全てを済ませていざ神戸へ!!
嫁さんの買い物に付き合い、神戸市立博物館のマウリッツハイス美術館展へ絵を見に行きました。
2人とも絵が好きなので時間がある時は美術館とか行くんです。
今回は僕の一番好きなフェルメールの中でも一番好きな「真珠の耳飾りの少女」を始め「ディアナとニンフたち」やレンブラントの「スザンナ」や自画像など豪華顔ぶれ。フェルメールほんと最高。日本でこの絵に会えるなんて思わなかった。
しかも神戸に着いた日が公開初日で人はガラガラ。。。絵は見放題。。。
僕は風景画、妻は風俗画が好きなのでそれぞれ別々に見たい絵をたっぷり見る事が出来ました。
あまりに良かったので、2日目もまた行ってしまいました。。。
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美術館のあとは国際会館で平原綾香さんのコンサート。
今回の神戸旅行の目的です。
以前、「おひさま」っていう歌をあつみが借りたいって言って車の中で聞きながら帰った事があったんだけど、ほんとに心に響く歌で、横で聞いてたあつみも泣いてて僕も泣いちゃって、絶対夫婦で聞きに行こう!!って計画していたのです。
そして、実際にコンサートに行って感じたこと。
それは、「ああ、みんな一緒なんだな」って思いでした。
もちろん歌が素晴らしいのは言うまでもないのですが、それ以上に同年代の女の子が自分の世界で一生懸命生きている姿は僕らが牛飼いしているのと同じで、「スター」っていう名前の人はいないなって改めて思えたのでした。
どれだけ有名でも、無名でも、積み重ねてきたものが出る。それだけのことなんだなと。
どれだけ打ちこめるか、とても勇気をもらえました。
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コンサートが終わると電車に乗って御影にあるフランス料理MOMOKAさんでディナー。
うちの牛が食べられる唯一のレストランです。
シェフの三村さんがとてもストレートな方で話をしていてとても楽しいんです。
でも、食べに行くのは初めて。我が家の「ふくさと」がどんなお肉になるかすごく楽しみにしていました。
写真の料理が「ふくさと」。どちらも料理名を忘れてしまいました。。。
だけど間違いなく美味しい!!しっかりふくさとの味も残っていて、嬉しくなりました。
なんか自分とこのお肉を使っていただいているお店の紹介ってやらせみたいな感じだけど、味も量もタイミングも雰囲気も本当に大満足なお店でした。
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気がつけば11時半。時間の経つのを全く感じさせないお店です。
そしてホテルオークラで1泊。
翌日もフェルメールに会いに行って、買い物をし、ステーキハウスで12,000円(1人前)の神戸ビーフを食べてきました。
しかし、正直「確かに柔らかいけど。。。」ってなくらいの感じで、値段ほどの価値を感じられず。。。
僕らは神戸ビーフの素牛を育てていて、神戸ビーフが高値で売れるならそれはそれでありがたいんだけど、これでいいのかと改めて思ってしまいました。
でも、ブランド名だけで価値を感じる人はいっぱいいるんだろうな~。
名前も価値には間違いないんだけどね。
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旅行の締めは、やっぱりチーズ屋さん!!但馬にはないんですよね~。チーズ大好物なんです!!!
素敵な結婚記念旅行になりました。
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帰ってきたらさっそく咲がお出迎え。やっぱり家が一番好きです。
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10月

・美方和牛会の視察に行ってきました。
美方郡には若い牛飼いの青年部があります。一昨年くらいまでは会長をしたり、結構あれやろうこれやろうって発言してきたのですが、去年からの鬱ですっかり疎遠になっていました。
今回、調子が良くなってきた事や妻も一緒に行くってことで参加する事にしました。
和田山にある北部農業技術センター。ここにいる但馬牛の雄を見てきました。
丸富土井とあつみ
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菊西土井は足を痛めてて立たず。。。残念。
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うちの「ともこ」の全兄弟の富亀土井。活躍してよ~。
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芳悠土井が見たかったのですが、中央農試にいるようで会えませんでした。
ほんとに久々に雄見に行ったけど、たまには間近で見ておかなきゃいけないなと感じました。

・神戸の西部市場に枝肉共励会を見に行ってきました。
篠山の木村さんが我が家の「ひさふく」の子を出品していました。
A5-7。立派な神戸ビーフです。枝は熟成肉で有名な京都の中勢以さんが購買されました。
(後日、中勢以さんからひさふくの子のすき焼きと焼肉を買い戻しました。中勢以さんのこともまたブログで書きますね。)
写真はあつみと木村さん。枝肉の説明を受けています。
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・家族みんなで皮から餃子をつくりました。肉まんみたいに。。。
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・秋と言えば外せないのがナメコ採り。今年は親父と一緒に山に入りました。
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・咲は歯磨きが大好きな子になってくれました。ちっちゃい頃からずっと歯磨きは遊びだったので。
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・僕の心の中にあった曇をはらってくれた木。この木は夢の生まれた場所に生えていました。
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・ブログは6記事
放牧牛肉に向けた取り組み その1
放牧牛肉に向けた取り組み その2
放牧牛肉に向けた取り組み その3
放牧牛肉に向けた取り組み その4
放牧牛肉に向けた取り組み ちょっと番外編
放牧牛肉に向けた取り組み その5(ブロック肉販売について)
かなり気持ちをこめて書きました!!「その1~番外編」まで、ぜひ一度読んでいただければと思います。
田中畜産の思考と行動の積み重ねの現在の到着点です。


11月

・1日にひでふく、23日に夢とみつこを屠畜してきました。
もう、全ての牛に感謝しかないです。
放牧牛肉に向けた取り組み ひでふく屠畜
放牧牛肉に向けた取り組み みつこ
ブログにそれぞれの牛の事を書きました。読んでいただけると嬉しいです。
【夢】についてはこの『2012年の振り返りの記事』を書き終わってからしっかり書こうと思っています。
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・香美町商工会で1時間の講演をさせていただきました。
講演や発表はもうお断りするようにしていたのですが、地元の同年代の頑張っている人たちとの出会いを深めたくって、こっそりと行ってきました。
みなさんとても真剣に聞いて下さり、仕込んでいた笑うネタが全てが滑りました。。。。
毎度毎度時間オーバーで、はしょりながらの講演ですが、行って良かったです。

・近畿マッチングフォーラムで放牧牛肉の事例発表をしてきました。
京都で行われた農林水産省主催のフォーラムで放牧牛肉の販売面からのお話をさせていただきました。
これが最後の発表にしようと決めていたので、言いたい事思いっきり話してきました。
「牛肉販売するにあたってのお肉の付加価値って?」そんな話です。
講演の原稿をそのままブログに載せていますので読んでいただければありがたいです。
『放牧牛肉に向けた取り組み お肉の差別化について(近畿マッチングフォーラム)』

・咲、美容院デビューでした。
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12月

・22日に3人目の子供が生まれました!!田中晃生(こうせい)。男の子です。
『放牧牛肉に向けた取り組み その1~番外編』にも書いたのですが、命、生きるってこと自体の壮大さや素晴らしさにふれ、どうしても【生】と言う字を名前に付けたいと言う思いがありました。
【晃】と言う字は光を周りに分け与えるという意味があって、どんな人生を歩んでもいいから、生きているだけで価値がある。
特別な事をしなくても、生きている事で自分に周りにたくさんの光(愛)を届けているんだよ。
だからこそ素敵な人生をおくってほしい、生ききってほしい。晃生が生まれた事をただただ祝福したい。
そんな思いで名前を付けました。結構決めるまで時間がかかりました。。。
咲と優土の時は立ち会い出産だったので様子がわかったのですが、今回の病院は立ち会いが出来なくって分娩室の前でずっと待ちました。立ち会う以上に緊張して、祈ってしまいました。
今までで一番感動した産声でした。
写真は生まれて5日目の退院時です。一馬遺伝子をしっかり受け継いでします!!
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・28日、ようやく「ひでふく」「夢」「みつこ」のお肉のカットが終わったという連絡を受けました。
12月はお肉屋さんが忙しいという事もあって11月出荷をしたのですが、こんなにも遅くなってしまいました。。。(予定では11月半ばに納品と言う話だったのですが、無理を言っていおると言う思いもありただ待つ日々でした。)
それでもようやく「ひでふく」「夢」「みつこ」のお肉を届けられる。そう思って委託していたお肉屋さんに行くと。。。。
なんと焼き肉、切り落とし共にみつこ、ひでふく、夢の肉がミックスされて、それぞれがどの牛のお肉かわからない商品になっちゃっていました。
最悪の気分です。
「牛1頭1頭分けてくれって頼んでいるがな!!個体識別番号もお肉にはらなあかんのに。」
というと
「聞いてないです。焼き肉は3頭の番号を貼ったらいいんだし、切り落としは個体識別番号は貼らなくても良いはずです。」
そんな問題じゃない・・・・・・・・・・・・・・うちのコンセプトもなんもあったもんじゃない。
こんな事がないように何度も何度も念押しして、紙にも詳しく書いてお願いしていたのに。
個体識別の管理は紙に書くとかお願いする以前の問題だと思う。
何より4年以上かけて取り組んだ夢のお肉。。。
結末は、あっけないものでした。。。
「お前らあほにしとんかい!!」 って怒鳴りつけようと思ったけど、もう言ったってどうしょうもない。
うちの放牧牛肉には変わりないけど、表示から何から全く変わってきてしまいます。
夢として販売できないため単価も明らかに変わり、赤字は確実。
あまりに有り得ない出来事に吐きそうになりました。
4年の積み重ねが。。。
HPも現在修正中で発送も遅れてしまっています。
予約いただいたお客様には本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
ちなみに原因は店内部の連絡の不徹底さと意識の低さで、店内部の問題だと担当者から謝罪を受けました。
担当者もびっくりしてました。。
まさかって。。。
ここらの問題については店への批判と言うことではなく、課題や壁というテーマで後日書こうと思っています。
お客さまからは「同じ命ですから。変わらず楽しみにしています」と言っていただく事が多いのですが、
それでも、ただただ悔しい思いでいっぱいです。
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・今回の納品でお肉が冷凍庫に入らなくなったので、急遽神戸市御影のレストランMOMOKAさんにブロック肉の配送にいきました。
三村シェフとの話はいつも楽しい。
帰り道、高速を下りて三田に寄った。三田は僕が高校まで住んでいた家があります。
車を下りて歩いてみた。なぜか小さい頃の記憶がうかぶ。
今、家は売っちゃってよその家になっている。
こんなにちっちゃい団地だったんだな。。。
北海道の大学へ行き、卒業後は村岡の森脇畜産で2年間の住み込み実習。
誰もが絶対不可能だって言った畜産業への新規参入。
気がつけば自分の牧場をもって10年がたつ。
想像すらしていなかった。
毎年毎年失敗9割。
今年は倒産すら浮かんだ。
今だってカツカツもいいとこだ。
それでも毎年毎年予想を超えたステージに立たせていただいている。
両親と妹はこっちに来て近所に家を買って住んでいる。
妻と3人の子供。
地元、全国にいる上っ面じゃない仲間。
お肉屋さん、削蹄業、50頭の牛達。
何一つ想像すらしていなかった。
日々本当に予想の延長線とは違った方向に飛び超えている。
2012年も後悔無しの最悪で最高の1年だった。
変わらず、命ある限り、生き続けよう。
何があっても生きることを続けていこう。

2013年も皆様にとって最高の一年でありますよう。
よろしくお願いいたします!!!

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Top▲ | by beefcattle | 2013-01-01 22:26
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