放牧牛肉(グラスフェッド・但馬牛) 「夢」 その3(成長編)
51か月にかけて育ってきた「夢」
全ての成長を写真で振り返るには多すぎます。
しかし!やっぱり伝えたいところは伝えたい。
この「その3」では厳選した写真を中心に、生後1日齢から51カ月齢までの夢の成長をひたすら追っていこうと思います。
(いっぱい写真あるけどついてきて下さいね。)

2008.8.7(生後1日齢)ただひたすら可愛い夢です。
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08.8.11(5日齢)幼さいっぱい!!
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08.8.13(7日齢)周りに興味が出てきて、お母さんから離れるて走る事も。。
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08.8.15(9日齢)足、早いっ!!!
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08.8.16(10日齢)親子の愛を感じます。
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08.9.5(30日齢)目の周りが黒くなってきました
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08.9.14(39日齢)中国雑技団のパンダみたい。。。
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08.9.30(55日齢)
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08.10.3(58日齢)目の周りの黒さがぼやけてきました。
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08.10.15(70日齢)毛がすっかり黒くなりました。
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08.10.28(83日齢)凛としてきたな~。
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08.11.13(99日齢)真っ黒になったね~。
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放牧場も草が少なくなってきて、間伐をした木の葉を食べています。
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08.11.19(105日齢)11月だと油断していたら雪が降っちゃいました。慌てて下山の準備です。
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このころの夢はすっかり野生化しており、スピードもものすごく早く、鼻木もしていないので、どうやって捕まえたらいいのか、正直困り果てていました。
しかし、雪で草が見えなくなり、よっぽどお腹がすいたのか、りんこの乳を夢中で飲みだした夢。
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チャ~ンス!!!と、そーっと死角である真後ろから近づき、下顎をガシッッ!!っと掴むことに成功しました。
子牛の時にしか使えない荒技です。。。
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その後、モクシ(ロープ)で子牛を捕まえなおし、
「家畜車の扉下ろすからちょっとだけロープもっといて~。」と妊娠8カ月の妻にロープを預けました。
20秒後、後ろを向くと、お腹の大きい嫁さんが雪の上に横たわって倒れている!!!
「あつみっ!!!」と走りかけると、手にはしっかりとロープが。
夢を放すまいと引きずられていたようでした。。。。

初めての妊娠で、しかもお腹が大きくなっていたので、もう夢捕獲どころではありません。
今でこそ笑い話なんだけど、本当に真っ青になった瞬間でした。
嫁さん曰く、「ここで逃がしたら、もう駄目だと思って。。。。」って
いやいやいやいや。。。ロープを渡した僕も僕だけど、とにかく元気すぎるあつみと夢だったのでした。

牧場から下山すると冬です。
夢のパートナーの方々にアルバムの制作をしました。(まだ未完です)
表紙には一人一人の似顔絵と夢の絵を妻が書きました。
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ちなみに2008~2009年の牛舎では稲のホールクロップサイレージのみ給与。
2月にはもう1頭の放牧牛「元気」が誕生しました。

年は変わり2009.5.9(生後9カ月齢)
春が訪れ、放牧の時期となりました。
夢も子供から青年になりました。
まずは温かくなったのでシャンプー!
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シャンプーの次は削蹄。
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そして鼻木を入れました。(もうこれしないと捕まえらんないもん。。。)
鹿の角で穴を開けます。穴が奥過ぎると牛が神経質に、手前すぎると鼻での制御がききません。
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2009.9.14(生後13カ月)何故かこの年は写真3枚だけ・・・何故??どこに行ったの???
角が風雨にさらされボロボロとふやけています。
この過程を経て艶のある角に生まれ変わります。(生え変わりはしません。)
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2009年の放牧ツアーでは牛と触れ合うというとのんびりした体験だけではなく、夢の捕獲に挑戦しました。
放牧場で生まれ野生児のような夢はいつも牛舎で一緒にいる親牛とは親密度が違います。
万全を期して大人の男性7人がかりで囲み、追い込み、捕まえようとしました。
しかし、そんな大人をあざ笑うかのように、夢は想像を超えた身体能力を備えていました。
全く捕まりません。さすが牛です!!
アフリカではチーターが取り逃がすこともあるんですから、やっぱり牛ってすごく早いです!!
結局ツアーで夢を捕獲することはできませんでした。。。

そして2009.10.24

牛のプロ達による夢捕獲作戦決行。
まず夢を目的の場所まで誘導しようとしますが、上手に違う牛の陰に入り、プレッシャーから逃れます。


青いトラックの方に誘導しようとプレッシャーをかけますが、早すぎてつっ切られてしまいます。


ようやく目的の場所に追い込めました。映像には映らないくらいの遠くの間合いから、3人の人間が逃がさないようにプレッシャーをかけているのです。
あとはこのまま緊張感を保ったまま各々の間隔を縮めていきます。


しかし、夢の方が上手でした。。。


結局、夢が疲れるまで(2時間以上)ひたすら走って追いかけるという地味で根気のいる作戦に変更。
ようやく捕獲することができましました。



2010.2.23(18カ月齢) 今年も稲ホールクロップサイレージ給与。
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2010.3.7(19カ月齢) 横にいるのがもう1頭の放牧牛「元気」です。
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2010.4.19(20カ月齢) 
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2010.5.22(21カ月齢)3年目の放牧スタート!!!
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2010.8.22(24カ月齢)2年前のこの月に夢は生まれました。大きくなったな~。
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2010.12.4(28カ月齢)
普通ならこのくらいの月齢で出荷してもおかしくない月齢。
ここからさらに2年、夢を飼う。
先日の近畿マッチングフォーラムで聞いた話では、グラスフェッドの場合、通常肥育牛よりは小さいのは当然なのだがは体重に関しては通常の飼育法よりも「あとから大きくなる」傾向があるとのこと。
この時はそんな事知らなかったけど、今になってみると納得する。
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この年は夢の鼻木が取れてしまい、昨年同様ひたすら夢が疲れるまで走って走って捕まえる方法で捕獲。
やっぱり2時間くらい走る事になりました。
ようやく夢が歩き、捕まえ、ロープをかけ、牛飼いの後輩にロープを持たすと・・・・
なんと、後輩君が角で持ち上げられていました!!!
危険です!!!慌てて鼻木を入れ連れて帰ったころには、すっかり日も暮れていました。

2011.7.20(35カ月齢) 
フレームが大きくなったというよりは環境に完璧に適応して肉を付けてきた気がします。
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2011.9.13(37カ月齢)
それでもまだまだ「肉牛」って感じではない。
37か月と言えば肥育期間の一番長い黒毛和種でも仕上がりきった月齢になります。
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2011.9.24(37カ月齢)
横から見れば出荷前の夢と変わらない。フレームはもうほぼ出来あがった月齢。
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この冬はチモシーの不断給飼。

2012.4.29(44カ月齢)
家の中から夢と元気が見える。放牧前の準備運動にパドックに出して飼育。
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2012.5.1(45カ月齢) いよいよ最後の放牧。5年目です。はしゃぐ夢と元気&咲。
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ケンカもする。
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そして、2012年最初の青草を食む夢。
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2012.6.25~29(46カ月齢)
森の中の夢
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青草で腹パンパンです。思ったほど肉はまだついていません。
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ここから9月半ばくらいまでが肉付きのピークで、草の栄養が落ちてくる秋にかけて締まってきます。
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2012.8.6(48カ月齢)夢4歳の誕生日!!プレゼントは一口も食べませんでした・・・・
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2012.8.18(48か月齢)去勢と言っても仕事はします。ちゃんと発情の牛を発見しました。。。
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2012.11.21(51か月齢)
この日が夢の最後の放牧日。
10月からメインの大照放牧場の草が無くなったため、夢を鍛冶屋の耕作放棄地の放牧場に移動しました。

2008年8月から51ヶ月飼わせてもらったけど、やっぱり夢は最後まで一定の距離を崩さないんだよね。
触らせない。
そこらへんが夢っぽいっていうか、なんとも言えない。
それでも最後は1mくらいまでなら近づかせてくれた。
そんな所もなんとも言えないな。
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正直、夢という牛をここまで飼うとは思ってもいませんでしいた。
最初は牛舎で産ませて、雌だった場合に放牧牛に設定して、3産くらい産ませてから肉にしようと思っていました。
その方が現実的だし。
去勢51か月なんて非効率この上ない。

でも、この夢からいっぱい教えてもらった。
3か月までの初期発育の重要性、スターターの大切さ、プロピオン酸によるルーメンの絨毛の発達などなど。
そんな牛飼いの常識は8か月齢で牛市に出した時に高く売るための常識である事を知った。
但馬牛であろうがほっといたってそれなりのフレームまでは大きくなる。
青草と乳だけで体高はできる。
ただ、時間がかかる。
そして個体差がある。
そんだけ。

あとはそこで利益を出せるだけの価値を生み出せるかだ。
生み出せれば続けてやればいい。
出来なければ力不足なだけ。

色々あったけど、今はただただ夢と支えてくれたパートナーの皆様にありがとうと思う気持ちでいっぱいです。

こいつは本当に本当に本当に凄い牛です。
畜主として誇りに思っています。



ありがとう。夢。

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長くなりましたが、いよいよ次は夢の屠畜~お肉編です。
書きいれない事がいっぱいあって書けずにいたけど、写真とともに色んな思いや年月を感じていただければ嬉しいです。

その4へ続く
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Top▲ | by beefcattle | 2013-01-07 18:32
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