うんこ
僕が牛飼いにのめり込むようになったきっかけはうんこです。
というか、堆肥づくりでした。
堆肥づくりにはうんこの中の好気性または嫌気性の高温性、中温性、低温性の菌それぞれが働きやすい環境をつくってあげる必要があります。
僕の学生時代は毎日のように牛のうんこを見ていました。
うんこの山に手を突っ込んで温度を確認したりとか、空気が少ないと思えば切り返しをしたりとか、空気が少なくても今は嫌気性菌が働いているからじっと見ていようとか、じっと見ているのが我慢できず切り返しをして失敗したりとか、雨が降れば授業中でも抜け出してブルーシートをかけにいったりとか・・・・・(笑)
大学はうんこと共に歩んだ日々でした。
僕は正直、菌の動きなんてよくわかっていません。
でも菌の動きを想像して堆肥の管理をすることが楽しく、すっかりはまってしまっていました。
大学の卒論も糞尿処理でしたし、大学院へ進んだのも糞尿処理の研究がしたかったからなのです。
だから当時は牛の研究には全く興味がありませんでした。
興味は微生物の世界。いや、うんこの世界にありました。
実際に牛のうんこを割ってみると実に見事です。
よくぞここまで分解したなと感動をおぼえます。
人間が消化できない乾草を微生物が牛の体の中であんなにきれいに分解し、それをさらに人の手を加え分解発酵させる。
それが土の中でさらに分解され、草の元になっていくんですから。
うんこの世界にはロマンを感じずにはいれません。
実習中も相変わらずで、空いた時間には竹やぶから土着菌を探してきて培養し、それを使って自分で堆肥をつくっていました。
今でこそ機械で糞を取りますが、20~30頭いた当時は切り返しも散布もすべて軽トラとフォークでした。
機械であっという間にしてしまう仕事でも一人でフォークですくっては投げをしていたらなかなか終わりません。
しかし、切り換えし時の長靴を伝って感じる堆肥の熱さが「よしよしいい発酵してやがる」なんて思わせるわけです。
うんことの出会い無しに今の僕はありえませんでした。
現在うんこは町営だった(今は指定管理者制度で組合が運営)有機センターで処理しています。
おかげで糞尿処理の手間が格段に少なくなりました。
この施設があったからここまで一気に増頭できたといっても過言ではありません。
しかし、「田中一馬の牛」を育てる事ももちろんですが、やはり「田中一馬の堆肥」というものをとことん作ってみたい。
今は堆肥舎のスペースの関係で無理ですが、今後に向け色々構想を練っているとこです。
しかし、なかなか何してもお金がいりますね。
しっかり儲けてでかい堆肥舎建てようと思います!
d0099005_22364986.jpg
                


 






      
                                                                                                     
                                   当時の堆肥の一部
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2007-01-21 23:36
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
<< 公約 | ページトップ | 牛舎④ >>