哺乳
岡山へ全酪連主催のセミナーに行ってきました。
テーマは「強化哺育システム・パートⅡ」!!
ワクワクするタイトルですね(笑)
最初は片道4時間弱かけて岡山に行き、しかも講演料、高速代、ガソリン代までかけつまらない講演だったらどうしようなどと思っていました。
実際セミナーは企業による商品のPRだったり、すでに過去の技術だったり、基本の基本で終わったりとはずれが多いのです。
しかし、今回のテーマは「強化哺育」。
講師はコーネル大学の準教授であるマイク E.ヴァンアンバーグ博士。
日本での強化哺育の提唱者です。
我が家は全頭人工哺乳ですし、子牛の発育というのは生後3ヶ月が勝負です。
これは何が何でも行かねばと出不精の身を引きずって岡山に行ってきました。
そして、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、行って良かった!!
さすがその方面の第一人者。
目からうろこの連続でした。
講演は10時から17時までみっちりあり、とても内容の濃いものでした。
僕がずっと悩んでいた問題も後で答えていただき、すっきり解決です!
強化哺育とは
①過肥に陥らせることなく、哺育期からのフレームサイズの発育発達を加速させること
②初産分娩時期を早期化させること
③正常な免疫機能を維持させること
を目的とした哺乳体系のことです。
通常の哺乳プログラムより「高タンパクで低脂肪」の代用乳を多量給与するやり方ですが、この哺乳方法自体は「強化したやり方」というよりは「生物学的に見て標準のやり方」といった方がふさわしいことがよくわかりました。
我が家では昨年秋から強化哺乳に取り組んでいますが強化哺乳プログラムはホルスタインを基本としており、生時体重が20キロ以上小さい但馬牛には給与量や離乳時期などそのまま使える技術ではありませんでした。
そのため但馬牛にあった保哺育方法が課題でした。
当然ですが単純に「但馬牛は小さいから量を減らす」なんてことではいけません。

我が家では4年前から人工哺乳を始めたのですが失敗の連続でした。
30万円台の牛ばかり出荷する年もありました。
また、色々な方から人工哺乳自体が悪い技術だとの御指摘もよくうけました。
しかし、人工哺乳そのものが悪いとするのではなく、その技術のどの点が間違っていたのかを徹底的に追求、把握しないと何の発展もないと思い、半ば意地もあり人工哺乳を続けました(笑)
そんな失敗だらけの経験が役に立ったのか、理屈も発育も納得の行く但馬牛哺乳プログラムがなんとか出来ました。
昨日までは何点か理論的に不安なところもあったのですが、今日のセミナーでの講演、質問を通して今やっているやり方が牛の生理にあったベストな方法であると確信できました。
この方法で育てた牛が今年の秋から出荷です。
離乳以降の管理はまだまだですがとりあえず自分の中での哺乳プログラムの雛形は80%完成です。
もちろん哺乳量だけでなく哺乳期の環境、管理を含めてのプログラムです。
当然逐次改良していきますが、おおまかな所は決定!
秋に出荷する牛が納得いく牛に育ってくれてていれば哺乳方法をまとめてブログで発表します。
納得いく牛にならなかったらごめんなさい(笑)それはそれで報告します。

最近は技術そのものより技術を使いこなすための仕組みづくりや人間力を高めようとそういった方面の勉強が多かったのですが、やっぱり技術論は面白いですね!
これこそが牛飼いの醍醐味です。d0099005_2210994.jpg
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2007-02-05 22:57 |
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
<< 本気で牛飼いで食べていく会 | ページトップ | 大日さん >>