放牧牛肉の課題②
前回、安定した肉牛経営は安定した食料基盤を作ることだと書きました。
そのために餌の確保は大切な要因になります。
しかし、但馬地域は山間部のため飼料作物が作りにくい。
「ならば牛に自分で餌をとってきてもらおうじゃないか!」ということで現在放牧をしています。
安直ですねー。

一般的に放牧は管理された草地で行います。
しかし、但馬にはそういった場所があまりありません。
あるのは山ばかりです。
どうしようかと思っていた時に
「そう言えば誰かが昔は山に放牧場がいっぱいあって、山に牛を連れて行くのが子供の仕事とか言ってたな・・・」と思い出しました。
山に牛を放せばいいんだ。山ならたくさんある。
そう思いました。

実際放牧のメリットはたくさんあります。
1、飼料基盤の確保
2、餌代の軽減
3、人件費の削減
4、牛の健康促進
5、糞尿処理の軽減
6、牛舎スペースの確保
さらに
7、景観の維持
8、耕作放棄地の活用などなど

ならば山の放牧も最高!!言うことないよ!!!!と言いたいんですが、課題もたっぷりあります。
課題=出番ですね(笑)

①草が少ない
草地に比べ木が生えているため当然草の量は少なくなり、その分1頭あたりの面積がたくさん必要になります。
また、手入れされていない針葉樹林では木が密生しており、光が入らず下草がまったくないといった現状です。おまけにそういった山の木はひょろひょろで価値がありません。
お金にならないから手を入れない。この悪循環が多くの山で当たり前のように起こっています。
さらに野草は牧草に比べ再生力が遅く、収量が取れないんです。
(対策)
そのために今していることは間伐と芝植えです。
広範囲に山を借り、適度に強間伐をしながら芝を植えていく。
こうすることで山もよみがえり、牧場としても機能してきます。

②時間がかかる
こうやって山を手入れしても、芝が定着し放牧場となるまでは5年~10年はかかります。
間伐や芝植えにかかる経費も馬鹿にならず、ここでも牧草を購入したほうが安く上がるといえます。
(対策)
狭い範囲で完璧な放牧場を目指さずに、面積を広げることで牧場が出来上がるまでの草の少なさをカバーします。
また、自分の代で終わる仕事ではないと思っています。
実績を積み上げ、見てもらうことで取り組む仲間を増やし、でスピードを上げていきます。

③地域での理解
地域での理解なしには農業は成り立ちません。
山はたくさんあるといっても当然所有者がいます。
今、多くの山が荒れてきています。
いざ借りようとしても地権者がわからない場合もよくあるのです。
それだけ人が山に入らなくなったということであり、山が荒れているひとつの証拠でもあります。
このままほおって置くと山の風景も変わり、世代も変わり、ますます境界線がわからなく、借りたくても借りられない状態になってきます。
こうなると山が荒れていてもただ見ているしかなくなります。
実際に僕も経験しました。
だから、今、牛を山に入れ、人が手を加えることで山の荒廃を防ぐ必要がある。
しかし、そう簡単な話ではありません。
いざ貸すという話になれば嫌がる方が多いのも事実なのです。
たとえば畜産公害への不安。
「面倒が起こるくらいなら貸さない方がいい・・・」
そういったケースはよくあります。
使われていないスキー場の跡地なんて最高なのですが・・・・・・・地権者が多く、住民理解は一番難しいのです。
(対策)
現在の放牧場をモデル牧場とし、2011年までにある程度完成形にしていきます。
その過程を見ていただくことが一番のプレゼンテーションになると思っています。
放牧場を作る過程を地域の人や消費者の方々と一緒になって行う(放牧ツアー)を継続し、地域での理解を深めていきます。
来て楽しい牧場を目指し、牛飼いのことをもっと回りに知ってもらうよう開放的な牧場経営を目指します。(小学校等の体験学習など)
(つづく)
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----------今日の一歩(目標:毎日昨日を更新する!)-------------
①ファイルバンクを知った!!これでデーターが送れる!!
②牛飼い・・・子牛へのホールクロップサイレージは押し切りで裁断してから給与することにする。
③プレゼンDVDの完成!!!(さっき出来ました。間に合うかな・・・)
④放牧経産牛を四国のレストランに配送(放牧牛肉の改良にご協力いただいています)
⑤今日のありがとう
・心友のKさんが放牧牛肉のメニュー案をレストランのシェフに聞いてくれました。いつも気にかけてくれてありがとうございます!
・TさんからDVD作成の件のお電話&応援いただきました。
・Mさんからドライエイジングについての情報をいただきました。
・母が手伝いに来てくれました。

毎日支えられています。
ありがとうございます!!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-01-27 03:32 | 日記
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