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ブログ引っ越します
いつも不定期なブログを見ていただきありがとうございます。

突然ですが、2008年から書いてきたエキサイトブログをやめ、新しくブログを作る事にしました。
過去の記事もぼちぼち引越しする予定です。
まだ作ったばかりで見にくいところだらけですが、ちょっとずつ作りこんでいきたいと思います。
よろしくお願いします!

新しいブログはこちらから↓
【但馬牛の繁殖から放牧牛肉まで「田中畜産の牛飼い記録」】


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Top▲ | by beefcattle | 2015-03-08 21:42
放牧牛肉に取り組む我が家の強み。
先日「銀の匙」という漫画を読みました。
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鋼の錬金術師からずっと敬愛している荒川弘先生の最新刊です。
我が家の1,3,5歳の子供達もハガレンのDVDで育ち、長女はキャラや台詞をを全部覚えるくらいの家族総出の荒川ファン。

その荒川先生の「銀の匙」12巻で
『和牛の経産牛を肉として出荷する前に山林に放牧して食味をアップさせてるところもあるし』との台詞が!!!
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「おおおお~。こ、これ、うちのことだよね!」と嫁と勝手に妄想して2人して興奮していました。
もちろんこれはかってな妄想なのですが、日本中でこういった取り組みが【ある】と認知されてきた事はとても嬉しいです。
僕が始めた頃には素人の思いつきくらいにしか思われていなかったのですが、小さくても続けることでちょっと形になってきた。
テレビや新聞で我が家を取り上げていただくのとは全く別次元の嬉しさでした。

放牧牛肉や放牧敬産牛肉というと、放牧と言う手法がクローズアップされ既存の肉牛の飼育法と比較されがちです。
そしてその比較は既存の肥育法の否定につながる事がよくあります。

それは全く逆で、価値を作り続けようと思うと「既存の牛飼いとしての技術」が必要だと年々感じています。
(厳密には既存なんてものはないのですが。。。)
孤立するのでもなく、ウケのいい場で宗教的になるのでもなく、この牛飼いの世界で生きていく事が自分の強みなのだと思っています。
削蹄師としての仕事も、全てが繋がっています。
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最初は放牧することでどんなお肉になるのかもわかりませんでした。
でも、最初の【しょうふく】という牛を食べたとき、単純に美味しくって、放牧牛肉の可能性を探したいという気持ちがわいてきました。
そこから9年。

昨年からは自分達でお肉のカットも始めました。
一昨日から妻が3泊4日で群馬県の全国食肉学校にお肉の勉強に行っています。
まだまだ技術が圧倒的に足りません。

出荷頭数も限られている中、頼りにできる経験は「実際に割って食べた牛の数+カットした牛の頭数+牛飼いとしての経験」
こう書くとほんとに凄く薄っぺらいけれど、着々と確実に積み重ね、形作っていきたいです。

【和牛の経産牛を肉として出荷する前に山林に放牧して食味をアップさせてる】
これに当てはまるのは日本でうちしかいないという自負とプライドを持って取り組んでいます。
頑張ります。


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Top▲ | by beefcattle | 2014-08-26 18:08
削蹄鎌
削蹄に使う鎌が届きました。
鎌の使い方や砥ぎ方と言った技術は基本ですが、道具も大事な要素です。
道具の使い方は人それぞれ癖があります。
なので、鎌は自分が使いやすいように特注しています。

この削蹄鎌、一般的には片刃が主流なのですが僕は両刃を使っています。
削蹄の競技会など「魅せる蹄」では片刃の方がむいているとおもいます。
でも、現場では両刃の方が使いやすいです。
メンテナンスも簡単ですしね。

僕の使う鎌は両刃でも刃長10cmの大鎌です。
大鎌は硬い蹄にはむいていませんが、使い慣れると負面(蹄の地面に設置する面)が少ない回数で作れるので重宝しています。

新品はこんな感じ。
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使い込んだ鎌はこんな感じです。
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どちらが良いという訳ではなく、用途によって使い分けています。
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Top▲ | by beefcattle | 2014-04-14 22:44
循環
ここの所、ずっと何かが引っかかっていた。
それが何かは分からなかったけど、先月、フッと気がついた。

子牛の事故、自分の経営力、牛を見る目のなさ、更に放牧牛肉など色々な事を始めては後手後手になり、資金的に苦しい状態に常に追い込まれていたここ数年。
その中でこの2年は今までやってきた事を次々削ぎ落して、(まだ多いと言われますが。。。)儲ける事に力を入れた。

まあ、それは分娩間隔の短縮や飼料の自給といったコストカットに加え、餌の設計、削蹄先の新規開拓、etc。
誰もが普通にやっていることだ。

その効果は少しずつ見えてきた。

しかし、なぜか気持ちが乗らない。
先が見えて気が緩んだのだろうか。
経営面での良縁や良い話を次々いただくようになったのだが、力が入らないのだ。
力が入らないので上手くいくイメージが出来ない。

何故だろう。

そんな中、先月ふっと浮かんできた言葉が、「澱み」だった。

自分が澱んでいたから。
溜めるばかりで流れを止めていた自分に気がつかず、その違和感だけをちょっとずつちょっとずつ積み重ねてきた結果、体が重くなっていたのだと思う。

例えば放牧や自給飼料の確保は大きなコストカットになる。
僕は元々動物が好きという気持ちがあって、それが牛飼いを志した原因の一つだけど、もう一つの理由として食料を生産するという【人間の命を支える仕事】に魅せられた事も大きい。
だから就農した前年にBSEで子牛相場が大暴落しても牛飼いをやりたいという気持ちは変わらなかった。
「生命を支える農業がこんな事で潰れるわけがない、潰してはいけない。」という思いがあったから、若さゆえの妄想でもそれが根底にあって進んでこれた。

僕が放牧での牛肉生産をしているのもそういった思いが原点にある。

牛は人間が利用できない繊維を消化吸収し、牛乳や筋肉に変える。
更には作物が作られない傾斜地でも牛は食料を生産できる。

放牧や自給飼料で【牛が生きていける】基盤を作っていれば、牛が生きているだけで食料を国内で備蓄する事ができる。
放牧での牛肉生産を形作る事=持続的な畜産の形=『循環』

という理想にも似た思いを常に持ち、現実とのギャップをガンガン感じながら牛飼いをしてきた。

但馬は山に囲まれた谷沿いに集落がある雨の多い地域だ。
北海道のような広大な草地はない。
乾草を取るのも至難の事。

そんな中、今年も但馬中を走り、稲木架けの稲ワラを集めてまわった。
但馬は雨が多いのでピリピリしながら夜通し集めた。
たくさんの方のご厚意のおかげで本当にたくさんのワラが集まった。

でも、僕が集めたワラは例えば北海道で大きなトラクター使って取れば30分くらいで取れる量だと思う。

放牧場にしてもそうだ。
今年、既存の放牧場で大きな事業をしている。
来年度からは一気に但馬中に広げていく計画があり、今動いている。
全てが上手く繋がったら来年には放牧場の面積が30haくらいにはなると思う。(現在は16ha)

30haといっても荒れた山が多いので、手入れするだけでもものすごいお金がいる。
踏ん張らなくては繋げられない。
そのくらいこの30haはこの地域ではかなりの規模の面積だ。

でも、熊本は阿蘇の草地だと23,000ha。全く桁が違う。
しかも、これだけの草地が畜産農家の減少によって使われなくなり荒れてきているのが現状なのだ。

僕がいくら但馬で1ha~2haを確保するために動いて、力を借りて、形を成す所まで持って行けたとしても、食料生産の基盤を支えるなんて恥ずかしくて言えないくらい小さな小さな力でしかない。。。

それでもこの一歩が持続的な社会、循環型社会に繋がると信じて走ってきた。

少しでも可能性のある土地を探して、下調べをして、根回しをして、「確保する事」に全力を注いだ。
その結果、加速的に進んできた。

そんな中で違和感は積み上がってきた。

先月気づいたのはそこだった。
今まで自分が循環だと思ってきた、持続可能だと思ってきた行動が、利己的な物になっており、そこに矛盾を感じていたのだった。

小さな地域で、小さな土地やそこから生える草を、『自分が確保する』という奪い合うような行為そのものが、すでに持続的な考え方と矛盾するものだった。
自分の中に溜めて溜めて溜めて蓄えようという考え方自体がストレスの原因だった。

どれだけ放牧場を確保しようが阿蘇にはかなわない。
自給飼料をいくら集めようが北海道にはかなわない。

だから無駄だというのではない。

循環とは流れ。
これもある、欲しい。
これもある、欲しい!
こんな事を繰り返していても終わりはない。

自分には何もなくていい。
なければ借りればいい。
得たものは渡せばいい。
溜めるのでなく、溜めない事。
借りる事、回す事、流れを常に作る事。
それが生きるという事。なんだと思った。

いくら貯めても、何億貯めても、死んだら次に流れる。
どう生きても流れの中にあるのだが、だからこそ流れを感じて生きたいと思った。

貯めるのでなく、出して流れをつくる。

放棄するのじゃない。

お金と一緒で、稼ぐに稼ぎ、財布のひもはしっかりとし、だけど大事な所では使い、次の流れに乗せる。

これは理想ではなく、現実そのものだと思ったわけです。

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さあ、明日から福井県です。
がっつり削蹄してきます!!!
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Top▲ | by beefcattle | 2013-11-06 19:07
進化なのか?
先日分娩した母牛が、子牛を守ろうと、咲(娘)を見て明らかに威嚇しながら突進してきた。

こんな牛は最近見くなった。

12年前、僕がまだ研修生だった頃、こんな牛は『たくさん』いた。
・普段おとなしいのにお産になると気が狂ったかのように目の色変えて襲ってくる牛。
・飼い主にはないんともないのに他人が後ろを通ると蹴りまわる牛。
・発情すると四六時中鳴き叫ぶ牛。などなど

たかだか十数年。
がらりと牛が変わった。
姿かたちもずいぶん変わった気がする。

例えば育種価というものがある。
これは牛の偏差値のようなもので、脂肪交雑(サシ)や枝肉重量などの項目がある。
当然育種価は偏差値なので、絶対値ではなく、あくまで現在分かっている範囲での相対値なんだけど。
それでもこの育種価の効果もあって脂肪交雑の平均値は上がってきた。
意図的な淘汰選抜によってできた、まさに狙い通りの結果といえる。

その一方で意図しない所での淘汰選抜も起こっている。はず。なんだと思う。
上記はその1例。
性格も遺伝する。
強さも弱さも遺伝する。
経済動物である以上、市場に合わせた牛を作ることは正道。
しかし、みんなが同じ方向をむく事で、たった十数年で意図しない所でも牛が変わる。

それが良い事なのか悪いことなのか。
僕の酔っ払った頭では判断できないけど、無関係を装っていられなく時が来るだろうなとは思う。

どこにむかいたいのか。
ちっちゃな島国のちっちゃな牛群で、猛回転の選抜淘汰で生まれる改良の盲点。

牛をしっかり見ていくしかないんだろな。

分かった気にならず。見逃さず。

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Top▲ | by beefcattle | 2013-07-15 20:23
お肉の紹介 ~放牧(敬産)牛肉・ミートソース~
放牧(敬産)牛肉の味の濃さを残したまま、肉の食感を楽しめ、おまけに手軽に食べられる。
【田中畜産の放牧ミートソース】
いよいよ販売となりました!!
パスタに、トーストに、お酒のあてに、色々なお料理のおともにご利用くださいね~。

放牧(敬産)牛肉シリーズでも特に味の濃い切落しを、肉の食感を残すために包丁で荒引きにしました。
砂糖を使わず、肉と野菜の甘みを楽しんでいただける。
そんなシンプルなミートソースです!!
夏バテ気味な体にたっぷり野菜と放牧牛の赤身がすんなり入ってくれます。
脂身がほとんどないので冷やしてそのまま食べても美味しいですよ!!

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ちなみに僕はトーストにミートソースをたっぷり乗せ、その上にとろけるチーズを乗せて食べるのが大好きです。
お肉と野菜とチーズのバランスが絶妙です!!!

是非ご賞味くださいね。


HPは「こちら」です!!
よろしくおねがいします!!

内容量:200g
原材料:放牧(敬産)牛肉〔夢・ひでふく・みつこ〕、玉ねぎ、人参、セロリ、ケチャップ、赤ワイン、小麦粉、トマトペースト、生姜、ニンニク、胡椒、塩、ナツメグ
価格:525円
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Top▲ | by beefcattle | 2013-07-13 12:36
ガスバーナー
牛の削蹄をする時、蹄の底は鎌を使って切っていくのですが、水分の少ない床環境に牛がいる場合、蹄はものすごく硬くなります。
例えばつなぎ牛舎のゴムマットの上の前脚とか。(後脚はおしっこがかかるので柔らかいのです)
乾いた環境での蹄はこんなふうに「てっかてか」。
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このように蹄が牛の角みたくカッチカチに硬いと、鎌で切るのはめちゃくちゃ大変なんです。
暴れる牛では特に・・・
(パンパンに野菜を詰め込んだ買い物袋を3つくらい腕に抱えながら鰹節をひたすら包丁で切っていく感じ。)

そんな時に活躍するのがガスバーナーです!
水分含有率が低い蹄は硬いのですが、スルメを炙れば柔らかくなるのと同じで、ガスバーナーで炙れば蹄も柔らかくなります。
当然炙り過ぎると熱いので、牛が熱く感じない範囲で炙ります。
(いったん炙った蹄が冷えると更に硬くなります。)

このガスバーナー、凄く重宝するのですが、うんこまみれの中で使うので壊れやすい。
牛の動きを制しながら使うので長々と使えない。(炙る時間がもったいない)

そこで真価を発揮するやつがこいつ!!!
新富士バーナー社の『RZ-860』

一般のバスバーナーが①ガスのつまみを開け②ボタンを押して着火するのに対して、
こいつは①ワンタッチ着火なのです!
この差が大きい!!!

押すと火が付き、離すと消える。
気持ちがいいくらいシンプル。
長いこと使いたい時は、横にある黒いボタンを押すと火が出続けます。↓



牛とギリギリのやり取りをすることもある削蹄現場では、こんなちょっとしたことがと~っても大きいんです!

ありそうでなかった『RZ-860』、優れ物です!!!!
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Top▲ | by beefcattle | 2013-07-05 20:21
歩いた分の景色
5年にわたる放牧牛パートナー制度「夢」
生まれてからお肉になるまで、夢という牛の成長を一緒に見続ける取り組み。
不手際が多かったけど、現在最後の仕上げの『夢のアルバム』と『夢のエピソード&お手紙』をお一人お一人書かせていただいています。
そして最後のお肉の配送。
1人1人想いをこめて書くので、汚い字なのに1日1人しか書けない。。。
気づけば64ページぎっしりの冊子になってしまいました。
色んな事を思い出す。
それでもそこにはとどまれない。前にしか進めない。
ただただ嬉しくて、ありがたくて。
ちょっとだけ肩の荷が下りて。
でも僕の時間は止まらない。
夢はお肉になったけど。
今、僕は生きていると感じる。
苦しみも嬉しさもぜんぶ抱えて。
歩ける事全てに感謝はできなくても。
まあいいや。
それが今の僕だから。

ただ、歩き続ければ、歩いた分の景色が見れるよね。
それが素敵だと、思う日々です。

実は1カ月ほど前、膝の靭帯をぶっつりと切ってしまいました。
伸びきった膝の上から牛に蹴られ(半分乗られ)、膝の曲がる方向と反対に力が加わり、切れたようです。
蹴られた所は腫れず、突き抜けて反対側に腫れが出て、歩くのもいっぱいいっぱい。
(今は装具付けて歩いてます。)
全治3カ月。その後削蹄をしてみて、そこで支障が出るようなら手術といった感じです。
と、言うことで非常に困っちゃっています。。。。

それでも、僕は弱いくせにしつこいので、それなりにこの状況を楽しもうとしています。

目を伏せたくなるような状況、逃げたい気持ち。
親指の付け根を噛みながら、頭をかきむしりながら、ため息つきながら。
からくりサーカスのギイやハチクロのはぐちゃんのサンドイッチに涙を流しながら。
洗濯物をたたみながら。
リアルな数字と向き合いながら。
子供を見ながら。

歩いています!

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Top▲ | by beefcattle | 2013-07-04 15:45
ブログ、もう6年半も書いているのか。。。
何か良くわからないうちに、この2週間で削蹄が10日も入っていました。。。
しっかり働いて稼いで来ようと思います。

と言いながら実は日々いっぱいいっぱいなのです。
あれもこれもそんな事をしていたら放牧場の整備は後手後手に・・・
お肉も恐ろしいくらいの在庫が・・・・

やる事いっぱいで、能力ないのに詰め込むし、あちこち手を出すから常にキャパオーバー。
そのくせ大事なものがいっぱいしっかりあって絶対手放さない。

そんな中、お肉のお礼のメッセージや応援のメールを何通もいただく。
嬉しい~!!と思いながら、お世話になった方へのお返事やお礼も一つ一つが出来ていない。

「ああああああああ~!!!!」「丁寧に生きろよ!!!」となるわけです。

一方鬱の状態は、【薬なんか効いてるのか効いてないのか分からない。そもそも鬱だったけ?】
というような日々が続いていたので、一旦薬をやめてみたところ、サインバルタの離脱症状が想像を超えひどいなんてことに。。。
頭をハンマーで殴られているかのような衝撃と、高所から落ちる時のフッと浮くような感覚で意識がブチン、ブチンと断たれる。
これが数分おきとかじゃなくって、眼球を左右に動かすたびに起こるのです。
高速を車で走っていて、初めて【本当に事故をする】と恐怖を感じました。。。
いくら意識をはっきり持とうと思っても、自分ではどうにもできない。
一瞬脳梗塞かと焦ったのですが、薬を再服しだしてから離脱症状はぴたりと無くなったのでひとまずは安心。
結局ここから1年はこの状態で薬を服用し、2年目から様子を見ながらようやく減薬にむかいます。

こんな感じで、日々なんだかんだあります。
もちろん良い事もいっぱいあります。

ただ、目の前がいっぱいいっぱいでも、やることてんこ盛りでも、お礼やお返事が先という状況でも。
このブログは書かせていただこうと思う。

相変わらず不定期だけど。
もう6年半も書いている。。。。

こんな不定期なブログに、毎日ものすごいたくさんの方が見に来て下さっている。
その状況下でこんな事を言うのは不適切かもしれないが、ブログというのは僕にとって排便のようなものなのです。

溜まったものを出す。
出したら腹が減る。
次の飯を食う。
このシンプルなサイクルで僕の頭は回っている。

「まずは頂いたメッセージやメールやお手紙に返事しなきゃ・・・」
「家族との時間もとりたい・・・」
「その時間があれば仕事が出来る・・・」
色々思う。色んな人の顔が浮かぶ。
そして書かない。動かない。すると溜まる溜まる。頭の中がカオスになる。

逆に一度出したら、もう僕の頭の中からその話題は『過去のもの』として処理される。

なので不義理でも、適当に、ガチガチに、このブログを引き続き使っていければと思う。
そんなブログですが引き続き遊びに来て下さいね。

なにげに見て下さっているというのは嬉しいものなんです。
ありがとうございます。
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Top▲ | by beefcattle | 2013-06-04 00:08
種雄牛の削蹄
先日、三重県鈴鹿市のAGジャパン様にて種雄牛の削蹄に行ってきました。

家畜としての雄牛は99%が去勢されます。
その中で去勢されずに大きくなった雄牛が「種牛」としての役割を与えられるのです。

彼らはこの偽牝台で精液を取られ、その精液は凍結され、全国に販売されます。
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偽牝台のボタン。
up・down・stopって、なんか去勢する以上に寂しい気持ちになるのは僕だけでしょうか。。。
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この子はこの日の午後から行った滋賀県の牧場にいた雄牛です。
偽牝台で精液は取らず、牧場内のメスに生付け(交尾)するために飼育されています。
全国各地に色んな雄がいます。
しかし、こういった農家さんはまれです。
牧場内で種雄牛を飼育していない農家はなんと!99.999%(←適当ですがそんなもんだと思います。)
畜産業界における【雄】は特別な存在なのです。
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雄牛は去勢牛に比べて角も骨も太く、顔も大きくなります。
蹄の盤も大きくなり、手のひらに収まりません。。。
鳴き声だって「モ~」じゃないです。「ゴ~!」です。
体臭も雄臭く、性格は去勢牛のようにおっとりしておらず非常に頭が良く、人間を見ます。
力もとても強い。

雄牛のじゃれあい。。。

ちょっとしたことでも迫力がありますよね。
以前兄弟子が檻の中で角で挟まれ、持ち上げられたのを目の前で見た事があります。
死んじゃうんじゃないのかと焦りました。(当人でないのに目の前の光景がスローモーションになりました。)

雄牛の削蹄はとにかく無理が出来ません。
力で脚を持とうとすると悪い癖が付き、今後の削蹄に支障が出ます。
1頭1頭がとても貴重な牛なので万が一にも過削できません。
そして、一旦牛のスイッチが入ると人間ではどうもこうもしようがありません。
いかに無理をせず、無理をさせず、牛に足をあげてもらい、素早く、的確に牛に負担のない削蹄ができるか。

画像が悪くて良く見えないですが、この子は何故か右後肢だけ外蹄が異様に盛れていました。
神経をとがらせながら普段の倍以上の時間をかけ、慎重に削蹄していきます。(時間をかけ過ぎると暴れます)

後ろで聞こえるのが雄の鳴き声。
「ゴー!」でしょ。



こうやって精液を販売している雄牛を切る機会なんてめったにないんだけど、こういった経験が凄く貴重な財産になっています。

ここで僕が雄牛を切らせていただけるのは、僕に実力があるからではありません。
亡くなった親方の削蹄師として家畜商としての人脈があって、その中で親方や兄弟子たちが築いてきた実績があって、今のお客さんがある。

ここで切っていると、とどまっていてはいけないという気持ちになる。
もっと上手くなりたい。もっと進みたい。

少しづつですが、僕個人のお客様も増えてきました。
車で20分圏内の農家さんから高知県の農家さんまで様々です。
技術をかっていただける事もですが、僕を選んでいただけること自体がありがたいです。

精進します。

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Top▲ | by beefcattle | 2013-05-17 18:55
"Fallen Leaves" Skin
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