カテゴリ:放牧牛肉( 21 )
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お肉販売に向けて①
いよいよ12月10日からお肉の販売を開始します!!
ご存知の方もおられると思われますが販売するのは但馬牛の経産牛(お母さん牛)のお肉です。
しかも、穀物で再肥育した通常のお肉と違い、出荷当日まで放牧仕上げの牛肉!
もちろん我が家でいままで繁殖牛として活躍してくれた牛たちです!!
これから少しずつ牛肉販売に向けての思いや経緯なんかも書いていきますね~。

僕が牛飼いを始めた頃の話です。
以前、僕はスーパーで買ってきた牛肉を食べて「これは牛の命なんだ。ありがとうな~。」なんて思ったことはありませんでした。
「牛は牛。肉は肉。」
割り切っていたというか、感情は完全に切り離して考えていました。
なので特に牛肉の販売がしたいとも思わなかったし、お肉を売るというのは全くの別の世界の話でしかありませんでした。

ある日のこと、お世話になっている肥育農家の方から
「お前んとこから買った牛を屠畜したから、いるんやったら送ってあげるで」
と言われ、その牛のお肉を注文しました。
僕の仕事は和牛の繁殖農家といって母牛を飼育し、その子牛を販売するのが仕事です。
生れた子牛とは8か月ほどしか一緒にいません。
あとは肥育農家という牛を太らせて牛肉にする農家さんが2年ほど飼育するんです。
肉として送ってっもらった牛は2年前の牛。
記憶は薄っすらとしかありませんでした。
でも、食べた時に今までにない不思議な気持ちになりました。
「ああ、あいつがこうなったんか。美味いなあ」って。
なんだか懐かしい感じがしました。

また違う時のこと。
自分が長年飼ってきた牛が母牛としての役目を終え、再肥育したのちに牛肉にすることになりました。
初めて自分の牛を屠殺場に連れて行った時、緊張でいっぱい。
自分で屠殺すると決めたのに躊躇し、「ごめんな」という気持ちしかうかびませんでした。
上っ面は平静を装っていたけれど申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
牛に「ありがとう」なんてとても思えなかった。

数週間後その牛の肉を買い戻して食べることにしました。
食べる前は少し複雑な気持ちです。
でも、、、、、めちゃくちゃうまかった。
食べた瞬間にありがとうって思えた。
スーパーで買ってくるお肉とは違う感覚。
あったかくなる感覚。

今まで食材に対してありがとうなんて思って食べたことなんてなかった。
牛肉は牛の命なんだってことは子供のころから知っている。
「いただきますは命をいただきます」
そんな言葉も聞いたことがある。
でもなんか今までの感覚と違う。
なんなんだろうこの感覚は?

そして気づいた。
理屈じゃなくて直接関わりを持たないと実感はわかないってこと。
そして自分が飼っていた牛とのかかわりを再確認できた。
関わりを持った牛を大切にしたいって思った。
最後まで、食卓まで関わりたい。
みんなにもっとうちの牛を知ってもらいたい。
そんな気持ちを持つようになった。

その感覚が牛肉販売を意識した原点なのかな。

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こちらもちょくちょくのぞいてみてくださいね。
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Top▲ | by beefcattle | 2010-11-18 23:58 | 放牧牛肉
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