カテゴリ:新規就農( 18 )
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原点
牛飼いを始めた原点はきっとこの写真。

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小さい頃、お盆や正月に田舎に帰ると、祖母の近くの家の牛舎に牛を見に行くのが楽しみでした。


暗い牛舎の中で、目を凝らして、背伸びして、餌箱に乗りかかって、牛を探す・・・・・・

少頭飼いの牛舎独特の牛と野草と堆肥の入り混じった匂い・・・・・

なんとなく見える大きな影と鼻息の音・・・・・・

カンヌキ越しに感じる生き物の気配。。。。。。

あの時感じたドキドキ感や匂いは今でも忘れていない。


『子供の頃に見た本や、聞いた言葉は、心の深いところにしみ込んで、一生残る。そして、優しい気持ち、気づく力を養う。(グラフィックデザイナー 坂口たいこ氏)』

うちに遊びにくるちびっ子たちやパートナー制度の子供たち。

うちの「牛」を食べてくれた子たち。

そして自分の子供たちに、いったいどんなものを残してあげられるんだろう。
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Top▲ | by beefcattle | 2011-08-23 02:34 | 新規就農
但馬農高で授業
先日、但馬農業高校で講演をさせていただきました。
テーマは新規就農。
得意分野です!

・・・・・なんてことは言えません。
みごとに滑ってきました・・・・(笑)

僕はよく「非農家だって牛は飼える!」と言います。
事実だと思います。
だけどその方法は知りません。
知らないから教えられないんです。

そもそも僕は綿密に計画をして万全の態勢で就農したわけではなく、穴だらけのまま突っ込んで、それを周りの方に応援していただけたことでなんとか牛飼いをスタートさせました。

なので「こうやったら牛飼いで新規就農できる!」といった方法は本当にわからないんです。
しいて言えば「覚悟」を持つことなんですが、それを言うと「え?なんか具体的なアドバイスがあると思っていたのに・・・」といった空気になるんですね~。

実も蓋もない言い方ですが「どうやって牛飼いで新規就農するか」なんてそれぞれが自分で考えたらいいって思っています。

だって例えば就農するとき手とり足とり指導され、お膳立てされて経営をスタートさせても愛着がわかないですもん。
してもらえばしてもらうほど依存しちゃう。

僕も行政や補助金、誰かが何とかしてくれると依存していた時期がありました。
依存したら毎日不満だらけ。
当然つまらない。
「こんなはずじゃなかったのに」とか思ってました。

自分で考えて行動すればできることなんていっぱいあるのに。

また、よく聞くのが「とりあえず50頭くらいは飼わないと食べていけないし・・・」という言葉。
そんなことないと思う。
自分の目指すとこによって飼う頭数なんていくらでも変わる。
10頭でも50頭でも100頭でも1000頭でも10000頭でも目指したいことやればいい。

10頭で生活する方法は僕にはわからない。
真剣に考えたことないもの。
1000頭で生活する方法もわからない。
同じく真剣に考えたことないから。

よく就農相談にいろんな方が来られるけど、「とりあえず50頭いないと食っていけない」という人にかぎって「50頭いたらなんとかなる」って妄信しているだけの気がする。
なんとなく周りがこれからは50頭とか100頭とか繁殖肥育一貫経営だとか言っているのを聞いて「ふ~ん」って思っているだけなんじゃないのって。
そんな印象を受ける。

そもそも100頭にしている農家さんは10頭くらいから初めて何十年と悩み、試行錯誤をかさね、その結果今現在の時点での考え方が100頭っていうこと。
数年後にはきっと変わっている。
大事なのはそういった農家さんは常に考え目の前のことをやりきり、考え、更新し続けているってこと。

だから成功されている方の話をちょっこし聞いて「この飼い方が正解なんだ!!」ってめざすのは違う。

やりたい方向に向かえばいい。
どこに行ってもだれに指示されたことでも誰のせいにもできん。自分の責任。
だけどやりたいなら踏ん張れる。毎日考えられる。

もし、やりたいことがあいまいな時はとにかく目の前のことを一生懸命にやる。
それしかない。

そんな話を体験談の中からしたかったのですが、実際は準備不足でしどろもどろでした・・・・・
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Top▲ | by beefcattle | 2010-09-26 01:17 | 新規就農
公務員は何でも出来る
「公務員はなんでもできる」

僕のメンターでもある井上智晴さんの言葉。
井上さんは公務員。
こう言い切れる姿勢、最高ですよね!

井上さんとの出会いは7年ほど前。
僕が牛飼いを始めた年に、但馬の農業改良普及センターに赴任されてきました。
農業改良普及センターとは農家に技術や経営指導をする県の機関です。

初めて会った場所は山の上の放牧場。
伐採した木を担いで一箇所に運ぶ仕事を一緒にしていました。
僕は24歳、井上さんは28歳。
当時の僕は「こんな奴に負けるかよ」と対抗心むき出しで木を担いでいました。
だって彼はさわやかなイケメンでしたから。。。。
でも、見た目とは違い、動く動く働く働く。
「なんて奴だ、やるじゃないか」
なんて、えらそうに思っていました(笑)

最初は全然信頼していませんでした。
当時の僕は牛飼いを始めたばかりで全く何もわからない状態。
周りの意見に右往左往していた時期でした。

そんな中、会う人会う人によく言われていたのが
「普及員ってのはいいかげんなもんだ。」
「良いことばかり言って、結局は自分の実績を上げるため」
「色々農家にあれこれ新しいことさせて、結局責任取らずに移動になる」
「ツケを払うのはずっとここに住む農家」
「公務員は気楽な商売だ」
・・・・・・・
もちろんこんなことを言う人ばかりではないです。
だけど当時5頭の牛しかいなかった僕はこれからどうやって食べていけばいいのか不安でいっぱいだった。
だから、余計にそういった意見に敏感になってしまっていた。

あの時はただただ人のせいにして逃げていた。
普及員の方がもってきてくれた事業や技術や情報を選択したのは自分でしかなく、上手くいかなくっても自分の責任。
こんな当たり前のこともわかっていなかった。

そんな僕とは対照的に井上さんは自分の出来ることをひたすらやった。
思いが伝わらなくって悩んでいる姿も何度も見た。
でも、ひたすらやっていた。
めちゃくちゃ楽しんで仕事していた。
だから一緒に仕事するのが面白かった。

とにかく
熱い
熱い
熱い
就農当初から何度もぶつかりながら本気で応援してくださいました。
困ったときはずっと相談に乗っていただきました。
いつも井上さんの仕事が終わった夜の8時から普及センターで夢を語り、気がつけば12時。
そんな日常が当たり前でした。

休日でもイベントがあると必ず参加する。
呼ばれた飲み会は断らない。
プライベートでも島根や東京の起業家スクールやプレゼン大会に一緒に行き、毎回片道3~5時間、往復で7~10時間、道中夢をお互い語りまくる。
とことん想いを聞いてくれる。
とにかく農家を応援することに心血を注がれてきました。

井上さんがいなければ今の僕は確実にいません。


その井上さんが福島正伸先生に言った言葉

「公務員は何でも出来ます」

やばいです。
かっこいいです。


僕は井上さんからは公務員だとか自営業だとか関係ないって事を教えてもらいました。

以前は上手くいかないと周りを批判ばかりしていました。
農協、役場、県、社会情勢・・・・・
まったく関係ない!!

自分がどうするかで変わる。

「牛飼いは何でも出来る!!!」
そう言える様にもっと頑張らないといけない。

井上さんとは7年間ずっと一緒でしたが、この4月からは県庁に栄転されました。
今迄みたいに一緒に仕事できないのは寂しいですが、向かっている方向は同じ。
だからわくわくは継続中。

やるぞ!!

何でも出来る!!!








井上さんへ

恥じないように全力で生きます。
家族も大切にします。
しっかり働き、儲させていただきます。
心からありがとうございます。
これからも面白いことしましょうね。


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アントレプレナーセンターの川合さん、田中一馬、情熱大陸にも出たシックスプロデュースの洲濱君、そして、メンターの井上さん。
昨年8月に島根で熱く語りました。
詳細はまたまた・・・
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Top▲ | by beefcattle | 2009-04-16 00:11 | 新規就農
地元愛
おはようございます!
今日も削蹄、楽しみです。

書きかけの「子牛の育成は難しい」もちゃんと更新します。
色々話題は変わるけどお付き合い下さいね。

地元愛って僕には無縁のものだと思っていました。
但馬は父の生まれ育った場所。
だけどお盆やお正月にしか来ることはなく、特にこの地域に愛着なんてありませんでした。

実習に但馬を選んだのも牛飼いの勉強という視点だけで地元愛なんてなかった。

だけど、今はここが好きだ。
村岡が好きだし、但馬が好きだ。
そう思えたのは多くの「人」との出会いでした。


現場に着いてしまった!
これもつづきます。
さあ、切ってきます!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-03-27 07:49 | 新規就農
魅力あるものとは?
以前も書きましたが、京都府舞鶴市に「若い衆でやろ会」というグループがあります。
20代~30代の約15名からなる若手農家で結成されており、その中の半数近くが新規就農者です。
一月ほど前に「若い衆でやろ会」が企画した農業体験ツアーに参加してきました。

「行ってよかったー!僕も頑張らないと!」という気持ちになりました!!

彼らには自分だけが得をしようといった考えは無く、身を削っても地元を活性化させたいというアツイ思いがありました。
荒唐無稽な夢を語っても頭ごなしに否定や嘲笑などありません。
話していて、とても新鮮でした。
何でも無責任に肯定するのは問題がありますが、夢を堂々と語りあえる環境は魅力的です。
夢があるから頑張れるのです。
この地域に憧れて新規で来る方の気持ちがよくわかりました。
熱く、魅力的な方々でした。

夜の部の自己紹介の時、僕は思わず集まった就農希望者の前で
「今就農するのであれば舞鶴に行くべきだ」と言ってしまいました。
なぜなら彼らには本気で仲間を増やし舞鶴を盛り上げていきたいと言う思いの強さがあったからです。
言っていて悔しかったというのが正直な気持ちでした。
しかし、心配は無用!
「今は残念ながら舞鶴のような状態にないが、近いうちに必ず牛を飼うなら美方郡!といえるようになりますから!!」と言ってきましたので。
あとはもっともっと魅力ある美方郡にすればいいんですよ(笑)

「どうしても僕は美方郡で牛飼いしたいんだ!」と言ってもらえるような地域にしていかないといけないと強く思いました。
魅力がないと人は来ません。

今の但馬牛の魅力って何でしょうか?
コザシ?味?希少価値?
もっといっぱいあると思いませんか?
牛自体が持つ魅力もたくさんありますよね。
国土の保全に寄与したり、人の心を癒したり、観光資源になったり、命の大切さを伝えたり。。。
いくらでも魅力ってありますよね。
しかしそれを生かせているのでしょうか?
それ以前に「そんなもんじゃ飯は食えない」で思考停止してしまってないでしょうか。

子牛というのは高い安いはありますが市場にかければまず売れます。
つまり「但馬牛でどうやって多くの方に感動を味わってもらえるか」と考えなくっても牛の値段に影響はありません。
これからは違います。
但馬牛→牛肉としての評価のみでは生き残れないと思うのです。

ただ何も考えず今のまま待っていては誰も入ってこないでしょう。
「いつかは但馬牛の味が評価されるはずだ」なんて待っていてもそんな時代は来ないと思います。
来たって一時期のものでしょう。
「いつかは」という考えではいつまでたっても来ないと思います。

但馬牛に胡坐をかかず、もう一度但馬牛の可能性を見直し、社会に新たな価値を提供していかねばいけないのではないでしょうか。
それは味といった面だけでなく、環境、福祉、文化、教育、健康、地域、未来などといった広い視点で但馬牛がどういうふうに活躍できるのかといったことになってくるのかと思います。
つまり、但馬牛がいかにして一般の方、地元の方に「夢」を提供できるかだと思うのです。

そのキーワードの一つとして林間放牧があると僕は思っています。

僕は但馬牛が好きです。
僕自身、よそからの新規参入ではありますが父は但馬出身です。
僕のルーツは但馬にあるのです。
但馬牛があったから今ここに僕がいるのです。
但馬牛は僕にとって欠くことが出来ないものです。
だからもっと盛り上げたいのです。

霜降りブームのみに没頭するのでなく、但馬牛を生産する我々がもう一度但馬牛で何が出来るのか考える時期に来ているのだと思います。
「今は気高系が主流だからそのうちきっと但馬に戻ってくる」といった考え方は間違いなのです。

「肉の生産」だけではせっかくの歴史ある但馬牛がもったいない!!
但馬牛は可能性の塊なのに!!


「但馬牛は日本一だ!」はもう古い!

「但馬牛から日本を変える!!!」これでいきましょう!d0099005_104093.jpg
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Top▲ | by beefcattle | 2007-04-26 01:44 | 新規就農
長期実習
新規就農には地域との繋がりが必要で、そのために就農候補地での長期実習が必要であると前回書きました。
就農を希望するものにとって長期実習のメリットはとても大きいものです。
逆に言えば意欲のある優秀な人材を呼び込むためには長期実習生を受け入れる必要があります。
長期実習を受け入れることは就農希望者にも受け入れ地域にもメリットがあると思います。

しかし、問題もあります。
長期実習生を受け入れるための農家の負担が大きいということです。
僕は2年間実習先の農家の家に間借りさせてもらいました。
その方は何十人もの実習生を受け入れてこられた方で、研修生の扱いには慣れており、家族同様に接してくれました。
独立できたのはこの方のおかげです。
実際は研修を受け入れるということは大変だったのでしょうが、実習を受けている本人はそんなことを感じることもなくすんなり実習に入らせてもらいました。
こういう長期実習を受け入れてくれる農家はほとんどありません。
但馬ではここ1件といっても過言ではないでしょう。

実習生は受け入れてもいいが住み込みは。。。という方は多いのです。
ネックは実習生の生活面です。

北海道や九州には大規模農家が多く、実習を受け入れているところもたくさんあります。
しかし但馬では1件の農家が1年間実習生を受け入れるのは経済的にも生活面でも難しいのが現状です。
せっかく牛飼いがしたいと来ても、見てもらうことすらままなりません。

繁殖農家の戸数が減ってきている今、一人でもやる気のある人を呼び込めるかが産地が生き残るカギです。
大規模農家の多い都道府県では多くの実習生がいます。
このままではますます底力が低下し、北海道や九州のような大規模産地に差をつけられるのは目に見えています。
今ある産地を魅力あるものにしていく一方で後継者確保の対策が必要なのです。

実習受け入れ先のネックは生活面だと書きました。
特に住居は頭の痛い問題です。
間借りしても良いと言う農家があればいいのですが、なかなか他人を家に入れるのは抵抗があります。
たとえ実習生を受け入れても、今まで我が家のみでやっている場合は人間関係で失敗するケースが多いのです。
僕の親方のようなとこがあればベストですが、そうでない農家がほとんどです。
研修生の住居確保は長期実習を行う際の前提になると思います。

そのために、町が就農者の研修施設を建ててくれれば言うことはありません。
実際そのようなケースは全国にたくさんあります。
しかし、町は驚くほどの財政難。
現実的な話ではありません。

だから僕は以前から受け入れ農家に対する助成が必要だと思っていました。
研修施設を建てる事を思えば安くつきます。
直接現金でもいいでしょうが、例えばプレハブで研修生の住むところを作ったり、研修生が住むための空き家の改築したりした費用の一部を助成をするとか。
町営住宅の1つを研修舎として利用し、家賃補助を行うとか。

住むとこさえ何とかなれば。という思いが常にあります。

美方郡は大規模農家が少ない地域です。
研修生を1年ないし2年受け入れても仕事がないということも起こりえます。
もし、住むとこさえあれば農家で「就農研修生を受け入れる会」でも作って各農家でカリキュラムを分担し、研修を受け入れることが出来ます。
個人に補助金は出にくい時代ですから、NPO法人のようなものを作って運営していくことが今後出来たらいいなと思っています。

新・農業人フェアに行ったのも県の農業会議所の人とそういった話がしたかったからです。
話をすると、畜産以外からも実習生の受け入れ農家に対する助成を求める声が上がってきていると聞きました。
農業会議所も要望はあげているそうですが、実際は難しいようです。
ネックは対象が個人であるということのようです。
やはり法人化ですかね。

そんななか、新・農業人フェアでおもしろいブースがありました。
舞鶴の「若い衆でやろかい」という会です。
京都府舞鶴市に6~7年前から就農を始めた20~30代のグループが結成し、現在18名いるそうです。
この会は独自で就農者のための研修制度を立ち上げています。
具体的には、
受け入れ人数・・・1戸または1~2名
生活支援資金・・・月65,000円  家賃は若い衆で負担。
休み・・・週1日(応相談)
研修場所・・・長谷地区を中心に新規就農者やベテラン農家を回る。
研修内容・・・
①長谷の10a~30aの研修圃場で自分の作ってみたい作物を自ら栽培にチャレンジする。
②若い衆のメンバー、各農家で農作業をし、農家のしなければいけない仕事を学ぶ。
③若い衆のみんなと共に汗を流し仲良くなる。
④講義・舞鶴の地域環境や歴史などを知ろう。
⑤地域のイベントへの参加
⑥支援制度の有効な利用方法を知るなどなど
研修カリキュラム・・・毎月第3火曜日の定例会で決定
研修期間・・・とりあえず1年間
協力組織・・・長谷地区の方々、西方寺農事組合、舞鶴市農林課、中丹東農業改良普及センター
ということらしいです。

素晴らしいですね!
まさに僕がやりたかったことです。
畜産と畑作は違いますが行政主導でなく農家主体というとこに惹かれました。
3/31~4/1には就農希望者対象の泊り込み交流会をされるそうで、場違いかなと思いつつも早速参加のお願いをしました。
当日が楽しみです。

産地が生き残るためには、やる気のある人をいかに引き込むかです。
そのために長期実習は必須であり、身銭を切ってでも後継者を育てるといった考え方がなくては前には実際進まないと思います。
受け入れ先の確保と受け入れ農家の団結が今後ますます重要になるでしょうね。

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Top▲ | by beefcattle | 2007-03-12 21:59 | 新規就農
前提
新・農業人フェアに行ってきました。
色々な人と話をし、一番しっくり来たのが北海道農業担い手育成センターの方との話でした。
話の内容は当たり前のことばかりでしたが、当たり前の事こそ大事なとこです。
①どこでもいいから就農したいはダメで、ある程度おおよその地域を特定すること
②最低2年分の生活資金を持っていること(一人だと120万/年、夫婦だと240万)
③結婚していること
④奥さん(旦那さん)の十分な理解があること
⑤最後までやり通す強い覚悟があること
が絶対条件だそうです。
異論のある方はおられないと思います。

①はかなり大事なとこだと僕は思っています。
農業をしたいという方は自己実現にかなりのウエイトを置く方が多いですが、実際はその地域で生きていくといった地域社会の一員としてのウエイトの方がはるかに大きいものです。
特に新規就農の場合はいかにその地域で認められるか、受け入れられるかが就農の鍵といっても間違いありません。
地域あっての農業です。
そのためにも希望する地域での長期実習は欠かせません。
長期実習をすることでその地域に自分があっているかどうかも判断できますし、実際の就農までの具体的なイメージがつかみやすいのです。
実習については思うところがあるので後日書きたいと思います。

②就農して1~2年は収入がないということはよくあります。
和牛繁殖で子牛導入の場合だと収入を得るまでに2年かかります。
2年間の生活費は必要でしょう。
無ければ別に働きながら生活費を得ることも考えなければいけないでしょう。
僕の場合は県と町から生活費を貸していただきました。
そういう制度は各自治体で色々あります。
大変お世話になりました。
しかし当然もらえない場合のことも考えていました。
補助金をあてにして始めるのは論外です。
必ず失敗します。

③④は農業をする上で大事なことです。
自分が倒れたらどうしようもありませんから。
また、家族の理解無しに出来るような仕事ではありません。
僕はこの条件はクリアーしてませんので偉そうなことはいえません。
しかし、逆に一人だからこそ思い切ったことが出来たのだと思います。
ただ、あまり一人はお勧めではありませんが(笑)

⑤これは1番大事です。
どんなことがあっても絶対に牛飼いで食っていくんだという強い気持ちがなければ続きません。
最低条件ですね。
BSEで子牛が大暴落した年は実習生でしたがそれでも牛飼いをやめようとは全く思っていませんでした。
先行き真っ暗なんて事もありましたが、絶対牛飼いで食べていくという気持ちはどんな時でもありました。

起業するわけですから厳しいことなんて山ほどあります。
一人で出来ることもしれています。
それを前提としてリスクも十分知った上で
それでも本気でやりたいなら牛飼いはできるぞと言っているのです。

「就農希望者」とは5000人近くの人間を「農業をしたい」という大まかな枠でくくっただけの呼び方です。
だから個人個人の意識の差はとんでもなく大きいです。
すべての人に農業で生活していくことを勧めるなんて出来ませんし、すべきではありません。

担い手センターの方もまずは就農希望者には諦めるようにはっきり言うそうです。
中途半端な気持ちならやらないほうがいいです。
失敗したらなかなか仕事なんてありませんから。と
それでも本気でしたい人は何度諦めろといっても新たな計画を作って持ってきたり、夫婦で話し合ってまた何度も来るのだそうです。
これって普通の行動だと思うのですが、たいがいの人がこの時点で諦めるそうです。

このことからいえるのは簡単に就農は進めてはいけないということですね。
無責任な発言はその人を含め家族の人生を大きく変えることになりますから。
かかわるなら①就農を進めないか②徹底的に最後まで見るかどちらかです。


いつも僕は「牛飼い出来るで」と言っています。
しかしそれは本当に牛飼いがしたいという方に言っているのです。
簡単に出来て儲かるなら日本中牛飼いだらけです。
いい加減な気持ちで始めて挫折したら自分だけでなく次に続く方の道を閉ざすことにもなりかねません。
本気でやりたい。
そんな人には僕はあえて牛飼いはできるでと言いたいのです。d0099005_1935189.jpg
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Top▲ | by beefcattle | 2007-03-11 20:34 | 新規就農
人人人
今日は大阪まで新・農業人フェアに行ってきました。
新・農業人フェアは農業を仕事にしたい人のための総合イベントです。
各都道府県や、農業法人のブースがあり各ブースで就農相談が出来ます。
そのほかに農業者年金コーナー、田舎の農地管理相談コーナー、なんでも相談窓口、田舎暮らし相談会などいろいろなブースがあります。
僕も5~6年ほど前に参加したことがあります。
しかしその時はイマイチでした(笑)
今回は就農を目指す立場でなく、就農希望者の受け入れ等で何か切り口がないか勉強しようと行ってきました。
なかなか面白かったです。
詳細は後日。


久々の大阪は人人人でした。。。。
行きの電車は少し混んでるくらいでしたが今の僕にはかなりの人数に感じます。
数えてみると1車両に100人はいました。
この1つの車両の人がみんな牛飼いを始めたらすごいことになりますね。

帰りは阪急でケーキを買いにいきましたが、そこもまた想像を絶する人人人でした。
僕なんか人酔いしてしまいげっそりです。
牛も密飼いはよくないといわれますが、それ以上の密度!
あの密度で牛を飼えば1日で病気は間違いないでしょう。
僕がげっそりするのも仕方無しです。
あの人人人は異常な光景でした。
世の中にはこんなに人間がいるのに、なんで農業ってマイナーなんでしょうか。
こんなに面白いのに!!なぜでしょう?

これだけ多くの人がいても依然農家は減少傾向です。
牛飼いの面白さが一般の人には全然伝わってない証拠です。
これはわれわれ畜産農家の使命です。
やりがいがありますね。
やるべき価値もあります。

よく言われますが「なんでまた牛飼いなんかするんだい。。。こんな大変なことを。。。」はタブーです!
「お前も牛飼いしたいのかよ、人気産業だからよほどアピールしないと倍率高いぞ!」なんて言うようにならないといけませんね。

まずは各々が牛飼いに自信、誇りをもっと持つべきです!
すべての牛飼いが最高に面白いと思える牛飼いをすれば間違いなく農業人口は増えます。

儲ける→おもしろいですが
おもしろい→儲けるではないと思います。
儲かるから牛飼いが増えるのでなく、楽しいから牛飼いは増えるのです。

人は山ほどいます。
しかし悲観的な話や、どうか来てくださいでは何も進みません。
農家自身が農業の多面的な面白さを再認識し、その上で情報を発信しなければ何も変わらないと思います。

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Top▲ | by beefcattle | 2007-03-10 23:05 | 新規就農
アマイ考え
一昨日までは20℃近い気温が続きすっかり気分は春でした。
しかし、昨日からうって変わって気温は下がり、雪が積もっています。
今まで順調だった子牛も今朝は体調を崩していました。

生後21日未満の子牛は15~27℃が快適な気温と言われています。
子牛は寒さからも暑さからもかなりのストレスを受けます。
特に体調を崩しやすいのが気温の差が激しい時です。
昨日今日はまさにそれでした。

しかし、子牛の風邪は気温のせいだけではありませんでした。
僕の中にアマイ考えがあったのです。
前もって天気予報を見ていたため今回の気温の変化は十分対策がとれました。
でも何もしていませんでした。
例えば
①気温が下がる前にウシに防寒着を着せていればよかった。
②隙間風を完全にシャットアウトできていなかった。
③1日の床換え回数を増やしたり、敷き藁をもっと厚めにすればよかった。
と言ったことが上げられます。

①②は、1月でも同じ環境下で風邪等の問題はなかったのに3月の寒波くらいでそこまでしなくてもいいだろうというアマイ考えから実行していませんでした。
「寒暖の差」の重要性は理解していたのにです。
③は、我が家は一般の牛舎の床と比べて毎日わらを贅沢にかえて保温対策をしているし、そこまでしなくても大丈夫だろうという思いがありました。
大丈夫のポイントが「一般の牛舎の床」と言う抽象的かつ的外れなところにいっていました。
よそは関係ありません、あくまでいつもより多めにわらを入れればいいだけのことでした。
そういったことが積み重なり風邪をひく子牛が出たとおもいます。
考えてみれば当たり前の結果ですね。

普段なら問題ないレベルでも寒暖の差を考えれば過剰な保温対策が必要でした。

「まあこのくらいで・・・」と言った考え方をしてしまううちはいつまでたっても同じ失敗をします。
まだまだ全然意識が低い証拠です。
当たり前のことを当たり前にすることは最低ラインでもあり、すべての技術を使いこなす最高の技術でもあります。
これがなかなか出来ないんです。
これを解決するには気合だけでは不十分で仕組み化することがポイントだそうです。

今年は技術よりも仕組みにウエイトを置いて農場全体の質を上げていくことが目標です。

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Top▲ | by beefcattle | 2007-03-07 23:32 | 新規就農
本気で牛飼いで食べていく会
牛が飼いたい!という方はたくさんおられます。
当然その思いの強さは人それぞれです。
しかし、思いの強さはあれども共通しているのは「どうやって牛飼いになるのか、具体的な流れがイメージできない」ということです。
僕は酪農関係の大学に進みましたが、どうやって牛飼いになるのかなんてことは一度も教えてもらいませんでした。
また、全国規模の就農相談のイベントにも出ましたが中身は耕種農家対象か法人の求人案内で、新規で畜産をするという問いかけに答えてくれるところは北海道だけ。
ほとんどの県が畜産の新規就農は無理という答えでした。

よく言われる就農までの流れは
①農業体験
②大学、農業大学校、専門学校等への進学
③実習または法人に就職し技術の習得と資金の確保
④農地の購入
⑤経営開始
となっています。
しかし、畜産では全く通用しません。
③に大きくずれがあるのです。
初期投資の少ない和牛繁殖でも3000万から5000万くらい初期投資が必要です。
実習または法人の就職から得られる賃金だけでは何十年もかかります。
技術も実際始めてみないと分からないことが多いため、単に実習や就職・ヘルパーで年数を重ねても得られる技術には限界があります。

では、どうすれば牛飼いで食っていけるのか。
僕も分かりません。(すいません)
というか万人に通ずる方法はないと思います。
しかし、僕の今までの経過や現状を見てもらうことで少しでも就農のイメージを湧いてもらえればいいなと思うのです。
このイメージというのが大事なのです。
イメージの出来ないことは絶対出来ません。

今までも何人か短期実習生を受け入れたりしました。
視察も多く受けています。
それは僕が人に教える技量や経験を持っているからではありません。
就農当時の感覚を覚えている今だからこそ見てもらう意味があると思い、視察や見学は受けることにしているのです。

本気で牛飼いがしたい人、牛飼いってどういうものかよくわからない人
一度連絡ください。
これがきっかけで本気で牛飼いしようと思う方が出ればうれしいです。

現在、「本気で牛飼いで食べていく会」を立ち上げようと計画中です。
以前はネット上での情報交換のようなことも考えましたが、アナログでないと意味がないとの考えになりました。
顔が見えないと一方的な押し付けの情報や、安易な承認になってしまい、その人の人生を大きく変える可能性があるということに気がついたためです。
(ネット上で非常に良い答えを導いてくれる方もいますが僕はまだそのレベルには程遠いです)

本気で~会は僕がどうやって牛飼いをしたのかを伝えるなんて薄っぺらなものではなく、僕を含め各々どうやったら自分の理想とする牛飼いになれるのかを考える会にしようと考えています。
まだ参加人数が少なく中身もつめていないので未定ではありますが、
興味のある方はぜひメールください。
見学も基本的にいつでも受けています。

俺らが日本の畜産界を変えていくんだ!
俺らが日本をもっと良い国にしていくんだ!くらいの気持ちで頑張りたいです。
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Top▲ | by beefcattle | 2007-02-16 23:59 | 新規就農
"Fallen Leaves" Skin
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