カテゴリ:新規就農( 18 )
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あけましておめでとうございます。
今年は暖冬で非常にすごしやすい冬になりそうですね。

1年前は今年と違い、大雪続きで毎日がバタバタの連続でした。大晦日の夕方には死産があり、その夜にはお産が2頭、その最中にドカ雪で停電、ポットが使えず粉末初乳も溶かせない上、保温のヒーターもつけれない、何より暗くて牛が見えない!といった事もありました。
粉末初乳を飲ますため、ひざ上10センチ位の雪の中を30分走って家に帰り、ガスコンロでお湯を沸かし、やかん両手に牛舎に戻り、哺乳の後は停電のため風呂にも入れず暖房も使えず、震えながら一人布団に丸まり、寒くて寝れなくて結局軽トラの中で寝た記憶があります(笑)
12時に仕事が終わらないなんてザラでしたし、大雪で牛舎の施工時期が大幅にずれたり、牛が次々死んだり、精神的肉体的に限界で周囲の身近な人にあたることもしょっちゅうでした。
以前の牛舎の2階には仮眠室があり、夜はいつもそこで寝ていたのですが、虚弱な子牛が生まれれば風呂に入れ、体を温め、一緒に寝たこともありました。
今はそんなことはありません。
家と牛舎は歩いて1分。
雪も以前のところよりはかなり少ない地域です。
糞の処理も除雪も機械でします。
だからかなりすごしやすい。
だけど、もう一度あの頃のようなむちゃな牛飼いをしてみたい。
そんなことをたまに思ったりします。

この時期の経験は僕の牛飼いの根っこです。
この頃を思い出すたび、まだまだやれるわい!っていう気持ちになれるのです。

今年も昨年以上にガンガン行こうと思います。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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             当時の仮眠室。ぐちゃぐちゃです(笑)
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Top▲ | by beefcattle | 2007-01-01 23:01 | 新規就農
農業
僕が実習を通し、農業をはじめて一番感じたことは農業とは地域あっての産業だということです。
牛飼いを始めたばかりの時は技術論にはまり、牛飼いは技術だとまで思っていました。
しかし、最近は地域に農業者としてどういった貢献ができるかが大切だと思うようになってきました。
そのためのちょっとした構想もあるのですが、それをするにはまだまだ力不足です。
しかし、そういう視点がもてるようになったことでますます農業ってやりがいのあるいい仕事だなと思うこの頃です。
現在、全国的に農家戸数の減少が激しくて、その分大規模農家が頭数を補う形になっています。
しかし、それは個人的には良い流れではなく危惧すべき状況で、少しでも農家の数を増やすことがひつようなんじゃないかと思います。
そのためには後継者はもとより新規就農者がどんどん出て来る状況をつくらないといけません。
まずは成功して牛飼いは儲かるんだという姿を見せなければいけませんね。
牛を1頭飼うくらいは大して知れてます。
1家族に1頭牛を飼ってもらえたらかなり面白い産地になるんだろうなと思ったりします。
僕にとっての牛飼いはもちろん自分が食べていくための仕事です。
しかし儲けるだけでは面白くない。
せめて農業から日本を変えていくくらいに思わないと。
農業にはそれだけの力があります。
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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-31 19:00 | 新規就農
就農前と現在
2002年に就農したときの増頭計画では当時から11年後の35歳で繁殖25頭でした。
当時は牛舎を新築したり大きな借り入れをして牛を飼うなど考えられなかったのです。
当初5頭の親牛からはじめたのですが、雌が生まれたら保留をし、徐々に増やし負債は少なく経費を抑えてといった考え方でした。
もちろん自己資金をある程度持ち、それで経営していく方法はリスクが少なく安全です。
しかしこの方法だと僕の頭では35歳で25頭でした。
自己資金を増やす方向も考えましたが、かなり遠回りになり本末転倒になると思ったのでやめました。
25頭では1頭当たり15万の純利益がでたとして1割保留、1割事故と見て8割販売と考えると販売頭数は20頭です。
20頭×15万=300万/年
一人ならいいが家族を持つことを考えると35歳で年収300万はいくらなんでも厳しい。
35歳で300万ということは35歳までならまちがいなく300万を切るということです。
こんなこと本当にやっていけるのか。。。
本当に何度も何度も葛藤しました。
諦めようと思ったことも何度もありました。
それでも最終的にやってみたいという気持ちが勝ち牛飼いをはじめたのです。
当初から完璧な計画を書きスタートしたわけではありませんでした。
この方法ははっきり言ってお勧めできません。
しっかり計画して十分家族を養う自信があってこそ就農するべきです。
でも、このときの決断があったから今の僕があるのです。

現在牛飼いをはじめ丸4年が過ぎました。
28歳で50頭になりました。
当然負債は多いですが十分返していく自信はあります。
次は100頭です。

就農するにあたり綿密な計画は絶対必要です。
しかし、綿密な計画をたてればたてるほど楽なものでは無いということがわかってきます。
儲かる計画ならぜひもう一度見直すべきです。
素人が計画して儲かるようなら農家はみんな儲けてますから。
最終的にはそれでも本当にやりたいのかどうか、覚悟があるのかどうかです。
実際、いざ始めてみればやりようはいくつもあります。
当時の自分の考え以上の考えができるようになります。
ただそれには綿密な計画とそれを踏まえた覚悟があるかどうかだと思います。

今後新規就農者がどんどんでてくるためにも、もちろん自分が食べていくためにも僕はこの5年で今以上の結果を出さなければいけません。
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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-27 20:05 | 新規就農
ピークと期限
事故って怖いですね。
積み重ねたものも根こそぎ持って行きますから。
笑い事、他人事ではありません。

人間死んだら終わりです。
確かに死んでも後世に残るものはあります。
でも、僕自身はその後考えることも、動くことも、楽しむことも、挑戦することも、感動することも、興奮することも何も出来なくなってしまう。
当たり前です。
僕の根底にはこれが常にありました。
だからリスクはあっても自分のしたかった牛飼いを選びました。
人生には限りがありますから。

人生なんてあっという間、後ちょっとしかないじゃないか!
その中で体力、気力共に最高に充実している時期なんてほんと少しだ!
その時期に思いっきりやらないでどうすんだ!
と、当時は(今も)自問自答を続けていました。

「とりあえず勤めをして資金をためていつかは牛飼いを・・・・」
今が一番いい時期なのに!!

「失敗したらその後の人生が大変・・・・」
僕にとってはやりたいことの出来ない人生の方が大変だ。

今、やりたいことが実現できないのに後まわしにしてきるわけが無いだろう!
後にまわして出来ることなら、今できるはずだ。
どうせやるなら今!この気力体力の満ち溢れる時期を使わないと!
って
そういう考えがあったから今があります。

でも、そう言いながら年取ったら「若い頃より今が伸び盛り!人生まだまだ!」なんて言ってたりして(笑)


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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-21 17:57 | 新規就農
目標頭数
昨日、ばっこのはらみを2頭買ってきました。
これでようやく牛舎がいっぱいになりました。
当初の目標頭数達成です。
少しでも早く牛で生計がたてれるようにと牛舎を借り、牛を増やし、牛舎を借り、牛を増やし、、を続け、今年牛舎を建て、牛をそろえ、ようやくこのハイペースな規模拡大も一時ストップです。
なんせ数を飼わなきゃだめだとの思いで、リスクの高い安価な高齢牛もたくさん入れました。
外から見れば順風満帆に見えてるようですが、たかだか4年間で本当に色々な問題があり、こうして牛がそろったのを見ると少し感動してしまいました。
もちろんこれがゴールではありません。
当面は牛の更新や、内部の充実を目標にしていこうと思います。
一見今までに比べれば地味ですが、今まで以上にこの習熟の時期は大事だなと思っています。
そして、10年以内には100頭にする予定です。
そして、その後は。。。。
やりたいことは山ほどあります(笑)
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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-10 12:07 | 新規就農
覚悟
先月、新規で牛飼いがしたいという人がいるということで話を聞きにでてきました。
23歳の男性でしたが畜産の知識経験は全く無く、何からはじめたらいいいのかが分からないといった感じでした。
牛飼いって楽しそうだ、牛は可愛い、以前勤めていた会社のような理不尽?な人間関係もなさそう、やりがいがありそう、といったことが動機のようでした。
具体的に牛飼いを始めるとか言う以前に、畜産についての持っている情報があまりにも乏しく、これからのアドバイスをするいうよりは農業や新規就農の現状を知ってもらってそれでも本当に牛飼いがしたいのか、本当に自分がしたいことは何かということをもう一度自分で問い直してもらおうと思いました。
無理だとか、アマいとか言うことは簡単ですが、現実を知ってもらうことで彼が少しでも農業を始めるということをイメージしてもらい、それを参考に彼にとっていい選択肢を選んでもらえたらいいなと思い話をしました。
僕は普通高校出身ですが大学は農業系に進み、卒業後は実習に入るといった流れでしたので今回このような全く農業自体知らない人が牛飼いをしたいなんてことは考えたことも無く、色々考えさせられた日でした。
農業系の大学を出たからとか、実習をしたから牛飼いが始められるわけではありません。
こうすれば出来る!といったものは無く、それぞれ色々なパターンがあるとは思います。
だから、彼の場合も可能性が無いわけではないと思います。
最終的にはどれだけの覚悟があるのかです。
やる気だけで続けるのは大変なことです。
やる気と覚悟は違います。
どれだけ覚悟をもって飛び込むかが一番大切です。
牛飼いをするために、とりあえず実習して勉強する、とりあえず就職して金をためる、とりあえず色々な農家を見て回る。
一見前向きな姿勢に見えますが、覚悟を持って飛び込むことと「とりあえず」という考え方は同じところにはありえません。
彼が考えて出した答えがどういう道であれ覚悟を持って飛び込んだ道ならきっと成功するのではないかと思います。
そして、その道が牛飼いであればとてもうれしいです。
ただ彼の場合は覚悟の前に現状をもっと知らなければいけませんが。。。
ぜひとも頑張ってもらいたいです。

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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-06 20:08 | 新規就農
牛の導入
今日、ばっこのはらみを1頭買ってきました。
「ばっこ」とは年のいった牛、「はらみ」とは妊娠している牛のことです。
ばっこのはらみを買うのには当然メリットとデメリットがあります。
メリットはすでに妊娠しているので翌年には子牛が産まれ、早期に収入が見込めるということ。
市場で子牛を買って親牛にし、種付けをして子牛を産ませるのに比べ1年早く収入になります。
僕のような新規で始めたものにとってこの回転の速さは魅力です。
2点目のメリットとして価格がそこそこであるということです。
子牛購入に比べばっこは年をとっている分これからの子牛生産数がどうしても限られるため比較的安価で買えます。
デメリットは
子牛を生産できる年数が短いこと。
繁殖障害を含め事故が多いこと。
市場では年を取った牛の子は評価されにくいこと。などがあります。
一概にどちらがいいとはいえませんが、新規で牛飼いをするなら少しでも早く収入を得る必要があると思いますし、いい牛を市場購入して高値を狙うより、いかに資金の回転率を上げていくかだと思います。
そういった意味でばっこのはらみは魅力があります。
ただ、親牛の更新が激しいのである程度の規模になったら多少厳しくても子牛導入に重点を置かざるをえなくなりますが。d0099005_21251813.jpg

うちは今年でばっこのはらみ導入は一区切りとなります。
これからは親牛の更新が課題です。
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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-05 22:06 | 新規就農
畜産の新規参入
畜産の新規就農はできるで!
なんて胸張って進めれるほど経営が安定しているわけでもないし、実力があるわけでもない。
だけどあえて言いたい。
畜産の新規就農はできるで!と。
みんな牛飼いしようや!と。
日本の畜産を支え、盛り上げていくのは俺たちだろうと!

色々問題はある。
運もある。
人の助けも必要になってくる。
邪魔も入る。
リスクもある。
金はない。
力もない。
土地もない。
住むとこがない。
嫁がいない。
女性である等。
色々問題はあるだろう。
でも夢がある。

反論も承知。
でもあえて、「牛飼いはできる」と僕は言いたい。
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Top▲ | by beefcattle | 2006-12-03 14:53 | 新規就農
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