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みつてる
大好きだった「みつてる」

夕方、餌をやりに行くと、死んでいました。

かねふくから1週間も経たないのに。

朝は普通に食べてたのに。

信じられない。


死因は急性鼓張症。

穀物を大量に摂取したときにお腹の中で餌が一気に分解され、胃にガスが大量に張る。

でも、みつてるは妊娠210日目なので1日の餌はペレニアルライグラス5キロと繁殖用配合0.5キロ。

なんで鼓張症になるのか、全く検討がつかない。

何が悪いんだ!?

なんで死んだんだ。







えさをやるのが怖い。

牛を見るのが怖い。

自分の未熟さを受け入れるしかない。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-28 00:31
かねふく
今朝4時に牛舎に行ったら、かねふくが死んでいました。

一昨日から何だか餌食いが悪く、昨日はほとんど餌を食べませんでした。

獣医さんに見ていただきましたが、対応が遅かったのかもしれません。

サインに気づかなかったのかもしれません。

かもしれませんじゃない。

自分が悪い。

死んだ牛を前に言い訳する自分が情けない。

かねふくは昨日の夕方の段階で末端の体温が下がっており、直腸温で36.8℃(直検では奥の方は温かかったようです)

少しフラつきがありました。

昨日は糞も尿もしませんでした。(一昨日まではしていました)

貧血ぎみでした。

特に気になったのが、心臓の音にチャプチャプと水音が混じっていたこと。。


症状から原因や死因はわかりませんでした。

今は家畜保健所で解剖しにくくなり、ほとんどが産業廃棄物として処理業者さんに引き渡しになります。

これから死亡確認に来ていただき、3時間かけて牛を運んできます。

何のために牛を飼っているのか。。

言っていることと現実に矛盾が多いな。

情けない。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-21 10:02
ただいまレポート【かずひめ6 とたにひめつる】
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長年連れ添った母牛の「かずひめ6」と「たにひめつる」を出荷しました。

削蹄の兄弟子の牧場で肥育されお肉になります。

その牧場は経産牛の駆け込み寺のようなところで、どんな牛も肥らせてお肉にしてくれます。

そしてそこで生産される肉はとてもおいしい。

舌の肥えた牛飼いの諸先輩方も「あそこの肉は美味い。香りがあるし味がある。」というくらいなんです。

少し寂しいですが、美味しいお肉になってもらいたいです。



基本的に僕は我が家にいる牛を僕は転売しません。

限られたスペースで牛を飼う以上、生産性の低い牛を置いておく事は経済性が悪いのは百も承知です。

でも、できる限り関わった牛はどんな牛も最後まで見たい。

本当は彼女らを放牧牛肉の一環でプロデュースしたかったのですが、高齢で歯が抜けて草を引きちぎれない上、年齢と牛をみて放牧は過酷だと判断しました。

一番その牛が喜んでもらえる形を考え、今日出荷することにしました。

母牛の転売なんて繁殖農家してたら当たり前のことだし、少しだけど僕も家畜商として牛の売買で商売させていただいているから転売のメリットはよくわかります。

でもやっぱり僕は自分の牛は最後まで見れるようになりたい。

今はあらゆる面で力不足です。

思いだけでなく地力をつけていかないと。

人生は生きてる限り良くも悪くも進んでいく。

だから今を受け入れ、方向を決め、進むのみ!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-18 10:28
『みち』
『道』

この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし 
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる 
迷わず行けよ
行けばわかるさ
ありがとーう! byアントニオ猪木

は、置いといて。(すばらしく勇気の出る言葉です)

今回は
『みち』です。

三重県桑名市で繁殖肥育一貫経営&お肉屋さん『山嘉』をされている武藤さんから連絡をいただきました。

3年前に子牛市で買っていただいた牛を今日屠殺場に連れて行ったとのことでした。

その子牛の名前が『みち』でした。

みちとは先日削蹄に行かせて頂いた時に再会してきました。

めちゃくちゃ大きくていい牛でした!

絶対食べなきゃいけないと思って、武藤さんに「肉にする時は買うんで言ってくださいね」って頼んでたんです。

39ヶ月弱も飼っている牛なんてめったに食べられません。

しかも雌で但馬牛。

どんな味なんだろう。

我が家の牛を食べる時は少し複雑なのですが、我が家の牛だからこそめっちゃ楽しみです。

武藤さんから「最後までよく(餌を)食べてくれました」と言っていただきました。

この一言が繁殖農家としてはとてもうれしいんです。

最後までよく食べるためにはしっかりした胃袋を子牛の時に作っとかなければいけません。

病気や怪我が無く育ってくれなくてはいけません。

ようするに『みち』は生まれてから肉になるまでスクスク育っているってこと。

だから、そんな言葉を頂くととてもうれしい。

もちろんそれは武藤さんの飼育管理の賜物です。

それなのに、「一馬君とこの牛よく食べるで」と喜んでいただけること。

すごくありがたいです。


この「みち」のお母さんの「みつこ」は僕が牛飼いを始めた時に最初にそろえた5頭の牛の1頭。

今いる牛の中で残っているのはその「みつこ」だけ。

だから、すごく思い入れのある牛なんです。

しかも、この「みつこ」は近所の農家の方が就農祝いにとプレゼントしてくれた牛なんです!!

ほんとに沢山の人に支えられて牛飼いをさせていただいています。

ありがとうございます。


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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-13 23:39 |
ただいまレポート【酪農終了】
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酪農の削蹄も今日が最終日。

繁殖と酪農がどちらも一段落したので、明後日からまた肥育の削蹄に戻ります。

今日は勉強の日になりました。

頭と体をフル回転してツメキり。

写真の牛はブラウンスイスという乳牛です。

ふだん切り慣れない牛なので緊張します。

蹄の色も違うので、少し違和感があります。

とにかく今日は難しい牛が多かったです。

難しいから頭を使う。

疲れてフラフラになるから楽な持ち方を考える。

楽な切り方を考える。

楽=手抜きはじゃない。

手抜きは論外。

楽な持ち方は牛にとっても楽な姿勢

普段は気づかない牛の足の持ち方を、疲れて力がでない時に牛が教えてくれる。

「おい、こら、下手くそ!」ってね。

また、一人で切れない時はお互いサポートしあいます。

そのサポートは端から見ると、ただ牛の横に立っているだけ。

でも牛によって微妙に立つ位置や力の入れ具合を変えているんです。

そんな事で牛がおさまる。
でも、「そんな事」がわからないんです。

難しい牛であればあるほど、相手や牛が楽になるように考える。

だから、苦しいときほど成長のチャンス。

難しい相手こそ自分を成長させてくれる先生。

牛も人もおんなじですね。


さあ、帰って子供のハンコ注射だ!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-13 14:06
ただいまレポート【導入】
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ここはどこでしょう?

今日は牛を買いにやってきました。

いいお婆さん牛です。

このまま我が家の放牧場に直行します。

名前は「さとみ」

これから我が家の一員です。

よろしく!!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-12 11:39
育種改良牛の選定(つづき)
以前書いた【育種改良牛の選定】のコメント欄で「それ、どんな牛ですか?」とご質問を受けましたので1頭紹介させていただきます。


その牛とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『ひでくに3』でした~!!!

ってわからないですよね。


この子はまたマニアックな牛なんです。

市場価値はものすごく低い牛。

ただ血統が少しマニアック。

だから選定対象になったんでしょうね。



以前但馬牛は和牛の中でも純血の品種と書きましたが、但馬牛の中にも系統があります。

系統は男系と女系から見ます。

男系(雄の血統)には中土井系・熊波系・城崎系の3種があり、中土井の中でも菊美系・安美系があり、そこからまた細分化していきます。

と言いつつ、但馬牛は実際ほとんどが肉質の良さから中土井系なんです。

これじゃあ遺伝的多様性が維持できないということで兵庫県は熊波系や城崎系の保持に力を入れています。

でも熊波系や城崎系は高値で売れないため頭数が増えていないのが現状なのです。

但馬牛を残すためにはそういった牛も必要。

だけど生活があるから中々そんな牛を飼えない。

なんとももどかしい但馬牛事情です。


話は戻り、『ひでくに3』という牛。

何がマニアックかというと熊波系の濃い牛なんです。

わかる人にはすぐわかるのですが、かけ合わせは茂美波の兄弟に茂美波・・・・・・。

茂金波濃すぎです。



牛飼いでないかたのために、どれだけ血が濃いか説明すると

昔々、『くにみの1』という1頭の雌牛がいました。
この牛に熊波系の代表牛『茂金波』という雄牛の種をつけ『くにやす』という雌が生まれました。
なんとその『くにやす』に父である『茂金波』の種をつけ『くにしげやす』という雌が生まれます。
この『くにしげやす』に『安南土井』という種を付け生まれたのが『ひでくに3』(同じ名前ですがうちにいる牛のおばあさん)
(ちなみに『安南土井』の母方の祖父はまたまた『茂金波』!!!)
この『茂金波』の血が濃い『ひでくに3』になんと『茂金波』をつけた牛が『茂美波』という雄牛。
同じく、この『ひでくに3』に『第2鶴雪土井』(この牛は熊波系と違う)という種をつけたのが『ひでつる』という雌牛。
『ひでつる』と『茂美波』は父親違いの兄弟。
どちらも『茂金波』を濃く受け継ぐ牛。
この『ひでつる』になんと『茂美波』をつけたのが、我が家にいる『ひでくに3』なんです。
伝わりますか?
血、濃すぎです・・・・

この子牛は牛市で購入した牛なんですが、この子の兄弟や親戚がよく双子を生んでいたので「双子産まんだろうか」と半分冗談半分本気でボタンを押して買った牛でした。

どう転ぶかはわからないけど、今ではありえない掛け合わせ。

せっかく我が家に来たんだし、大事に飼おうと思います。

がんばれ『ひでくに3』!!!



あ、残りの2頭は『ときふく』(幸福土井×菊照土井)と『ゆきひめ』(照波土井×照長土井)でした。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-12 01:17 |
松阪人と但馬人
先日、松阪で松阪牛を飼育されている松本さんご夫妻が来られました。

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松阪牛といえば、よく新聞などで「松阪牛0000万円!!」とか書いてある記事を見たことありませんか?

あれは松阪肉牛共進会という牛のコンテストでトップをとった牛のことなんです。

今回来られた松本さんはその共進会の昨年のチャンピオンでもあります。

それだけではなく但馬牛の雌の購買では松阪で2番目に多く購入いただいている方なのです。

とにかく但馬牛にこだわりをもたれている方で、こういった方に支えられて但馬牛があるんだなと思いました。



松阪牛と但馬牛は切っても切れない関係です。

今は但馬牛以外の牛も松阪牛になるのですが、昔は「松阪牛=但馬牛」でした。

今でも但馬牛に限り特産松阪牛と定義がつけられています。

先ほどの松阪肉牛共進会も但馬牛でないと出品できません。

松阪があったから今の但馬牛があり、但馬牛があったから今の松阪があります。


新但馬牛物語には

『昔は但馬で生まれた雌子牛を紀州の農家で調教し、農耕用に使っていた。
その牛は1~2年後に松阪で農耕用として飼われ、明治になって牛肉の需要が出来てくるとしだいに太らされて消費地の大阪方面に送られていった。
明治の中旬ごろには松坂が上質の「神戸肉」の産地になっており、大正に入ってから松阪肉がブランドとして確立されてきた。』
と書いてありました。

松阪と但馬は明治以前から関わりがあるんですね!


そんなつながりの太い松阪牛ですが、実は今まであまり松阪の牛飼いさんと話す機会がなかったんです。

今回若手牛飼いの会でお話を聞く機会をいただきました。

だからどんな話をしようかワクワクして行きました。


色々と勉強になったのですが、仕事の面白みについてお聞きしたところ

「自分の牛を美味いって言ってもらいたい。値段なんていくらでもいい」

「11番、12番(霜降りの最高ランク)はいらん。6~7(霜降り中ランク)でサシは十分」と教えていただきました。

枝肉市場出荷でなく飲食店や消費者を相手にされているからこそ言えるコメントだと思いました。

一方で

「牛が元気に餌を食べている姿が好き」ともいっておられました。

やっぱ牛飼いだなあと共感しまくりました。


牛ばっかり見てると食べていただく方の顔まで中々見えてきません。
どんな仕事でもそうですが、販売側は売れることをゴールにしがちです。
だけどお客様にとってのゴールは買ったその後なんですよね。
牛飼いも同じだと思います。

そこがイメージできないと牛肉離れも止まらないんじゃないのかな。

景気のせいにして諦めるより、考えて考えてあがこう!

こだわり持っている人は面白い!!!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-11 23:46 | 日記
ただいまレポート【酪農の保定】
今日は出石町で酪農の削蹄です。

削蹄は保定が一番大事だと言われます。

牛がじっとしていないと蹄は切れません。

保定ができていないと、牛か人が怪我をして取り返しのつかないことになってしまいます。

だから大抵は専用の枠に牛を入れて足をしっかりロープで固定してから蹄を切ります。

でも、僕らが切るときは枠には入れません。

酪農の場合だと牛の保定はこんな風に横棒に首をくくるだけ。
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足にロープもしません。

頭はぶらぶら動きます。

牛の自由度がとても高い。
だから酪農の削蹄は難しい。

でも、親方曰わく「このやり方が人間も牛も一番安全でストレスの少ないやり方」なのだそうです。

怪我をするのはまだまだ下手くそってことですね。

今日もしっかり蹴られてきました。。。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-11 15:15
ただいまレポート【体測&採血】
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子牛の体測をしています。

測るのは
体重、体高、胸囲、腹囲。

毎月の発育状況をみながら飼い方の方針を考えます。

今年はかなり発育が悪いです。

近年こんなことなかったのですが。。。

牛は正直です。

原因はすべて僕。

このままでは非常にやばい。

今から親の管理と、子牛の管理を一から勉強し直します。

そして速攻で落とし込みます。

7月全部使ってやり直しです!!


それと同時並行で色んな試験をしています。

放牧牛肉もそのひとつですが、ミルクの試験や食品残さの飼料化の試験、スタータ(離乳食)をやらない試験、離乳の試験などなど。

ひとりでするのもあれば、メーカーや試験場から依頼を受けてやるのもあれば、地元企業といっしょにやるのもあれば、飲食のプロとやる試験もあります。

今日は子牛の離乳時での発育停滞を調べる試験で県の農業試験場のかたが採血をしにきました。

離乳前後の血液中のβヒドロキシ酪酸を調べて、子牛が餌をどのくらい消化吸収しているのかを調べる試験です。

つまり、胃袋の発達を餌の量や血液から見てみようということです。

そこから子牛の離乳時期を決めれるようになればということなんだけど、まだ基準値すら出せてない段階だから使えるまではだいぶかかるかもしれないみたいですね。

まあ、使えない事の方が圧倒的に多いんだけど(笑)

でもやらなきゃ分からないから。

さあ、頑張るために昼飯です!!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-07-10 14:19
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