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ただいまレポート【県共行けず】
今日は兵庫県畜産共進会(県共)の日。

一年に一度、但馬牛のナンバーワンを決める大会です。

種牛の部(若雄、若雌)と肉牛の部に分かれて体型を競い合います。

午前中にチャンピオンが決まり、昼からは肉牛(肥育牛)の競りが行われます。

この競りは手競りと言い「競り太夫」と呼ばれる人が声をかけてする生体(生きている状態の牛)での競りなんです。
(普通だと肥育はお肉にしてから肉質を見ながらボタンで競ります)

指の形で次々と値段が上がっていくのですが、太夫のかけ声(何言ってるかわかりません。。)が加わるとすごく臨場感があってワクワクします!

昔は競りと言えば手競りだったようですが、僕はボタンと電光掲示板の競りしか知らないから余計にグッときます。

数年前にはなんと1000万円の値がついたこともあり、まさに牛飼いのビッグイベント。



し、しかし、今日は我が家の仕事が終わらず、見に行けませんでした。。。

かなり残念です。。。

だけど、仕事は終わったから良しとします!
良し良し!
良し良し!


さあ、これから高知県です。

資料を持ってプレゼンに行ってきます!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-29 12:54
ただいまレポート【支え】
朝から隣で牛を飼っているT君が「ガスバーナー貸して下さい」とやってきました。

削蹄で堅い蹄を切るときに火で炙ると柔らかくなるんです。

でもT君は削蹄しないし、何に使うんだろうとT君の牛舎を見ると、明らかに削蹄師の格好の人がいる。

(心の声)
「だ、誰だ?隣に削蹄師(僕)がいるってのにわざわざ切りにくるなんて、兄弟子なら声かけてくれるはずだし。。」
「県外の削蹄師だろうか?」
「よっしゃ、お手並み拝見させてもらおうやないかい!」

と、意気揚々と行くと。。。

親方でした(笑)

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頼まれて削蹄を教えに来ていたようでした。


僕が親方に弟子にしてもらったのは3年前。
兵庫県の削蹄師と言えば淀さんと誰もがいうくらい有名で、全国に削蹄の講師にも行かれていた方。

10年ぶりの弟子にしてもらったのは、周りの兄弟子に無理言って声掛けしていただいたおかげでした。

T君にしても僕にしてもいつも思うけど、この地域は若手を育てようといった空気がある。

最近は本当に育てられているなあと思う。

今日の親方を見ていてもそう思った。

但馬牛が高いのはお客様のおかげもあるが、但馬牛を作り上げてきた先祖、先輩がいてくれたから。

今ここで牛飼いができるのは地元の方の支えがあるから。

産み育ててくれた両親がいるから。

支えてくれる妻や娘の存在。

感謝だなあ。


感謝のない人生はつまらないよね。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-24 13:50
斡旋会
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先日の子牛の品評会の後、斡旋会がありました。

品評会で気に入った牛がいた場合「斡旋会」といった会合で家畜の取引が行われます。
いい血統の牛などを地元に残すため、牛市の前にこういった取引をする場合があるんです。
斡旋会は臨時の家畜市場といった感じでしょうか。

近年はほとんど斡旋会が行われることはありませんでした。
でもなんと、今年はうちの「たかね2」(父:菊安土井 母:谷村土井 191日齢♀)が斡旋会の申し込みを受けることになりました。

本当は我が家で母牛として保留する予定だったのですが、資金的に苦しく、斡旋会の申し込みがあった場合は販売しようと思い品評会に出ました。

品評会では3等賞(参加賞)と振るわなかった「たかね2」
父親が菊安土井と古くて人気のない種にも関わらず70万円を超える価格で買っていただきました!
ありがとうございます!

あわてて僕は「たかね2を販売するから最後に牛に会い来いよ!」と妻に電話。

妻も最後に一目見ようと子供を連れて慌てて品評会にやってきました。

でも良く考えれば、買っていただいたのは近所のU畜産様
(削蹄の大先輩です)

またいつでもすぐに会いに行けたのでした。。。


今回だけではなく、毎回毎回市場でもお客様から高値で購入頂き本当に助けられています。

ただ、初期投資時の借金の返済と、餌代の未払い金、僕自身の技術や経営力の未熟さから、経営はかなり厳しい状況です。

そんな話を今日近所の若い牛飼いの子にしました。

僕の安易な予想では
僕:「もっと気合入れなあかんぞ」
  「たとえば僕のところ。牛市で76万、昨日の品評会で70万、こういう高い数字ばかり目に見えるから儲かっているように見えるけど、実際はそうじゃない」
  「どうや、A君にはうちが儲かっているようにみえるか?」
A君:「いや~、どうなんですか?」
僕:「実はな、今手元にある現金は●万円や。実際は削蹄で飯食っているんや。放牧牛肉もまだ利益なんて出とらへん。」
A君:「そうなんですか!儲かってないんですか!?」
僕:「そうやで、気楽に考えとったら痛い目見るで。もっともっと考えな。まずは子牛を増やすこと、これが繁殖の基本やで、産まれない子牛がいたらいくら高く販売してもお金は残らない・・・・」
などと続く予定が。

僕:「もっと気合入れなあかんぞ」
  「たとえば僕のところ。牛市で76万、昨日の品評会で70万、こういう高い数字ばかり目に見えるから儲かっているように見えるけど、実際はそうじゃない」
  「どうや、A君にはうちが儲かっているようにみえるか?」
A君:「いや、見えないです」
僕「・・・・・・・・・・・・・そ、そうやろ。実はな手元にある現金は、、、、」

いや~、かっこわるい先輩でした(笑)



昔の僕なら周りに「今に見とけよ!」と思っていましたが
今の僕は皆さんに「ずっと見続けてくださいね」って感じです。


やりますよ。
ありがとうございます。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-23 22:15 | 日記
ただいまレポート【香美町子牛品評会】
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町の子牛の品評会です。

我が家は3等賞(参加賞)でした。

これから1等賞が決まります!

今日は最高の天気です。

あとはのんびり牛を見るだけ。

たまにはこんな日もいいですね。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-22 10:21
今日の開拓地
ススキ林を抜けて獣道にそって歩いていると

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急に開けた場所へ

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結構広いと歩いていこうとしたら

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途中からは罠でした!

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段差があって下の段にはススキが生えていたのですが、そのススキの上をじゅうたんのように蔓がびっしりとはっていました。

上の段も同じ蔓がびっしりで、しかも一見段差がないため油断すると危険です。

この段差は実は初級編。

これは危険だと判断し、放牧場の面積を最初は大幅に小さくしました。

さすがの牛もここは危険がいっぱいです。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-21 22:26 | 日記
放牧ツアー2009 ~その4~
いよいよバーベキューです。

お肉となった牛は『きくふじ1』

平成4年生まれのおばあさん牛。

それを放牧で5ヶ月仕上げ、山から屠殺場に直接出荷しました。

普通で考えれば硬いお肉。

「噛み切れなくゴムのような肉なんじゃないの?」と思う方も多いと思います。

とんでもない!!

めちゃくちゃ美味しかったです!!!

今回はまだ草の多い9月末に屠畜したこともあり、しまりのない肉になっていました。

でも、食べてみてびっくりでした。

今までの冬まで山で飼いきった牛と違い、肉の味の濃さが若干うすいのですが、全く硬さが気になりませんでした。

味もしっかりある。

一人300gあったのですが、1時間もしないうちに皆さん完食。

子供たちも残さずしっかり食べてくれました。

食べ終わったらもちろん手を合わせて「ごちそうさまでした!」

みんなで「きくふじ」にありがとうを伝えました。



参加いただいた方からのご感想です。

「部位が相当いい。
今回の肉は美味しすぎた。
食べる前にその詳しい説明が欲しい。
なぜこんな肉なのか。なぜこれだけおいしいのか。
ほかの部位はどうなのか。
ただ美味しいだけ、ありがたいだけで終わってしまうともったいない。
せっかくならば牛肉についてもっと学びたい。」

「いろいろな食べ方を参加者に味わってもらいたい。
ふつうに焼いた食べ方、蒸したら、燻製にしたら。
いのちの頂き方もそれぞれあると思います。」

「なんというか、本当に、かわいらしい、愛らしいって気持ちになりました。
まだ、慣れていないのに、もっと牛さんを抱きしめたくなりました。
この子たちを食べるんだなぁと思うと、その場では、フシギな感じがしましたが、食べてしまうと、本当に「美味しい!!」という「食」をしている人間にもどってしまうんですよね。
それは、牛さんへの情が薄いのか?
もっと一緒に生活すれば考え方が変わるのか!?等、いろいろ考えました。」

「お肉は本当に大切に食べまして美味しかったです」

「心の底から『いただきます』と言えたような気がします。」

「最高です!きくふじ最高!ありがとう!」

(つづく)
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-21 20:10
ただいまレポート【放牧場作り】
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今日は昼から一件削蹄を終わらせ、放牧場つくりに来ています。

今週中には放牧したいです。

本当は近所の高校に夜回り先生の水谷氏が講演に来られているのでそちらに行くつもりでした。
でも、やっぱり牛が優先。

早くしないと放牧できる時期が終わってしまいます。

ここはまるでジャングルです!
腰から下が見えません。
と思ったら急に崖が!

3メートルくらいですが、かなり焦ります。

これは開拓しがいがあります!

もちろん開拓するのは牛ですが。。。

出せる範囲を見極めるのが人間の仕事。

さあ、やるぞー。
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-21 13:45
走りたい
大好きな友人のWさんからDVDが届き、さっきまで見ていました。

NHKのプロフェッシュナルという番組に「マイペース酪農」の三友さんが出ていたので録画して送ってくれたんです。

うちはBSしか映らないので普通のTV番組は見られません。

と、言ってもテレビはあまり見ないので全く不自由してませんが(笑)

でも、この番組は見たかったのですごくうれしかった。

早速見ました。
しびれますね!!

スイッチがバシバシ入りました。

実は今日は朝から気持ちが全然乗りませんでした。
「適当でいいや」
そう思っちゃいました。
だらだらしてみようとだらだらしてみました。
何にもしませんでした。

苦痛でした・・・・
何もしないことがこんなにも苦痛だったとは・・・


動きたい!

悩んでいたい!

働きたい!!


やばいですね。
だらだらしたい欲求はあるくせに、じっとしていられない性格なのかもしれません。

番組の中で三友さんは「立ち止まることは進歩につながる」と言っておられました。

周りの農家は規模拡大に向け突っ走ってしまった中、三友さんは途中で違和感を感じ、あえて牛の数を減らした・・・・

後から見れば必然でも、その時期その瞬間の決断は勇気がいったと思う。

僕も規模拡大の魅力からは中々抜けられない。

立ち止まる大切さもわかるが、走る大切さもあると思う。


どっちがどっちじゃない。

わかるのは僕はまだそれ以前だってこと。

まだまだ走りかけたくらい。


全力でやりきっていない。

三友さんを見てそう思った。

大事なのはやり方や考え方や結果ではなく「生き方」。



一昨日削蹄があって、そこで「削蹄を始めた頃の一馬はがむしゃらだった」と兄弟子から言われた。

「毎回牛の蹄か自分の指を鎌で切って、現場は血だらけ・・・・でも、無我夢中にやっていた」と。


あの頃から僕は進化しているのだろうか、満足しちゃっていないだろうか、スピードが落ちていないだろうか。


三友さんもそうだけど、数十年前に開拓団として入られた方の話しを聞くと身が引き締まる。

極寒の地で手作業で木を切り倒し、根を掘り、石を運び、少しずつ開拓していく。

今は笑顔で話されているけれど、想像を絶する苦労をされていると思う。

僕らの祖父の世代の話を聞いても、皆さんすごく苦労をされている。


そんな生き方を見るとウズウズする。

血が騒ぐ。

走りたくなる。


今日は牛肉販売の件で、ある集落の区長さんにプレゼンをした。

「村としては反対することはない。それより個人的に何か手伝えることがないか?」

と言っていただいた。

課題はまだまだあるけれど、動けば変わる!


簡単じゃないことはわかっている。

だからいい。

真剣に考えれる。

そして、もっと良くできる。


師匠に教えてもらった言葉
「人はうまくいきそうな人を応援するんじゃない。どれだけ良い事言おうと、どんな事業も簡単じゃないってみんな知っている。人は決してあきらめない人を応援するんだ。」


気合入った!

さあ、今日も走ります!!!

おやすみなさい!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-19 01:04
放牧ツアー2009 ~その3~
宿に到着後はバーベキューです!!

バーベキューのお肉はもちろん我が家の牛です。

お肉は放牧経産牛の『きくふじ1』

放牧経産牛とは但馬牛の経産牛を放牧で仕上げた牛肉です。

経産牛とは子供を産んだお母さん牛のこと。

一般的な牛肉の感覚とは真逆の生産方法なんです。
(お肉の説明は改めて書きます)

さっきまで行ってた放牧場に、最近までいた牛を食べる。。。。

放牧ツアーは命に向き合うツアーです。

食べる前に30分ほど牛の説明をしました。

「但馬牛とは兵庫県で飼われている黒毛和種のことで・・・・」なんて説明はしません。

『きくふじ1』がどんな牛だったのか、性格やエピソードを交えて、放牧牛肉や牛ではなく『きくふじ1』を伝えます。

お肉を食べる時に牛を感じてもらいたい。

それは『かわいそう』じゃなく『ありがとう』なんだって「体感」してもらいたい。

その思いを伝えました。
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子供も真剣にうなずきながら聞いてくれました。

みんなが真剣に牛と向き合おうとしているように感じられました。

話しが終わるとそのままバーベキューに行きます。

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僕もきくふじの肉は初めて食べるのでどんな肉なのかドキドキしていました。

(つづく)
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-15 23:39
牛市(10月市)
昨日は牛市でした。
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雌 158頭 
最高961,800円 
最低200,550円 
平均494,165円
(前年同期比39,085円安)

雄 4頭
最高712,950円 
最低633,150円 
平均658,875円
(前年同期比197,925円安)

去勢 230頭
最高796,950円 
最低282,450円 
平均531,396円
(前年同期比56,031円安)

我が家からは3頭出品しました。
去勢1頭、雌2頭。
『徹矢』福芳土井×菊俊土井×照長土井
『えつこ』福芳土井×菊俊土井×菊照土井
『ときふく』福芳土井×幸福土井×菊照土井

なんと、去勢(徹矢)は76万円を超える価格でご購入いただきました!
びっくりしました。
3頭とも高値でのご購買ありがとうございます。

購入いただけずとも、途中まで競りボタンを押して応援してくれる肥育農家の方が本当に沢山いていつも助けられています。
感謝です。
ありがとうございます!

『徹矢』は心友の千ちゃんこと千田利幸さんが泊まりで応援に来てくれたその日に産まれた牛で、千ちゃんに名前をつけてもらいました。
ドリプラのDVDにも出演の牛。
実は親牛を繋いだまま分娩させてしまい、あわててお風呂に入れたんですね。
でもその後はほんとにスクスク勝手に育ってくれました。
うちの牛には珍しく、胸囲と背幅のある子牛でした。

『えつこ』は友人のお誕生日プレゼントとして名前をつけさせていただいた牛です。
この牛は上品な(姿の)牛で、保留して母牛にしようかと最後まで悩んだ牛でした。
削蹄にも行っている地元の農家さんに買っていただいたので、またちょくちょく見に行ってみようと思っています。

『ときふく』は最初は伸びのある牛でしたが後半に伸びが悪くなってきました。
雌の育成は本当に難しいなあといつも思います。
全体的に伸びのある子牛にならないんですよね。
後期でなく育成中期の管理だと思うんですが、どうも雌はばらつきが出る気がします。

みんな良い牛、そして良いお肉になってもらいたいです。

本当にありがとうございました!!
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Top▲ | by beefcattle | 2009-10-15 20:45 | 日記
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