<   2010年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧
Top▲ |
現実はそんなに単純じゃない!?
昨日は神戸新聞さんの取材がありました。
と言っても今回の取材対象は僕じゃなく「放牧」。
但馬地域の放牧事情を取材しに来られました。

但馬に来る前は淡路島に放牧の取材に行かれていたそうです。
淡路島では遊休農地が増え、それを利用した放牧が増えてきているとのこと。
今後も放牧は増えていくだろうとの事でした。

しかし、この但馬では耕作放棄地が増える一方で放牧頭数や面積はあまり増えていない気がしています。

放牧の話をするとき、必ずというほど良い話ばかりが取り上げられます。
例えば牛飼いにとっては
①餌代が抑えられる。
②糞尿処理にかかる経費が削減される。
③牛舎のスペースの確保ができる。
④労働力の軽減になる。
⑤それによって子牛に手がかけられる。
⑥牛が健康になる。
などなど。
土地の所有者にとっては
①使っていない土地から賃料が入る。
②荒れた農地の保全ができる。
③草刈りにかかる労力の削減になる。
④イノシシなどの獣害を防ぐ。
などなど。

両者にとっていいことづくめです!
そのため何年も前から「これからは放牧だ!」と言う話を耳にしていました。

確かにその通りだと思います。
でも現実はいまいち増えてない。。。
何故なんでしょう?

・年貢が合わない。
・遠い。
・車が入れない。
・近くに水がない。
・整備が大変。
・広くない。
・流産や事故が心配。
・土地を貸してくれない。
・何か問題が起きたら困る。(何もしないほうがまし)
・公害の心配がある。
・逃げたら責任はどうしてくれる?
・村の総意を得ないと・・・
・土地の境界線でもめている。
・所有者がわからない。
などなど。
実際に話すとお互いの思いが入り混じります。

「現実はそんなに単純じゃないんです。」

そんなことを僕は言っていました。
その一方で言いながら何だか違和感を感じていました。

本当に放牧を増やしていこうと考えている農家さんは放牧面積をふやしていました。
本当に放牧したければ、できる方法をとことん探すはず。
常にアンテナをはっているはず。
断られても何度も再提案するはず。

現実は単純。

本当本当に本当ににしたいと思っていないから放牧面積が増えないだけ。
「できたらいいな」ではできない。

僕の師匠が以前言っていました。
「100回提案して通らない案件はない。途中で相手のせいにしてあきらめた人がいるだけ。100回改善して提案してダメなら200回提案すればいいんだ」って。

本当にその通りだ。

いい訳やできない理由はポイだ。

d0099005_23241580.jpg

[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-29 23:24 | 日記
珍客②~森の○○さん~
今朝、牛飼いの先輩から「道に糞が落ちているけど、牛が逃げとんちゃうか?」と電話がありました。
おととい放牧デビューの牛を山に放したばかり。
慌てて放牧場に上がりました。

行ってみると柵がめちゃくちゃに。。。。

「牛を探さなきゃ・・・」と思って中を見ると、なんと、全頭そろっていました~!!!
きっと柵の外に出たのはいいけれど寂しくなって戻ってきたんですね(笑)
一安心です!

せっかく柵の修理道具を持ってきたので放牧場の外周をぐるりとチェックすることにしました。
放牧場は牧草地だけでなく山も含んでいます。
山にはいろんな動物がいます。

実は今年、熊が多い年なんです。
昨年のどんぐりの豊作で今年の熊の数は増えています。
しかし、今年はどんぐりが不作でおなかをすかせた熊が里に下りてくることもあるようなんです。
何度か地元の新聞にも熊のニュースが載りました。
そんなこともあってドキドキしながら山の中を歩いていると・・・・・ガサガサガサと大きな音が!!!


現れたのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・鹿でした・・・・・


なんだ鹿かよ~。
と半分がっかりしていると今度はもう少しちいさな音でカサカサカサ・・・・
「じっと身をひそませていれば音の正体が現れるかも」と思った僕は地面に座りこんで音の正体を探りました。

カサカサカサという音は近付いてきません。
遠ざかってもいません。
よ~く聞いてみると上のほうから音がします。
もしかして熊じゃないの???

そう思った僕はそ~っと近づき、持っていたビデオカメラの望遠で音のするほうを見てみました。

ん?ん?ん?んんんんん?

く、熊だ~!!!!!!!

そうなんです。
熊でした。

慌てた僕はすかさずビデオカメラのスイッチを録画に(笑)

6mほどの高さの栗の木のてっぺんに熊はいました。
木の幹は12cmほどとかなり細いのに・・・噂どおり熊は木上り上手です。

では、葉っぱに隠れて見えにくいですが森のくまさんをご覧ください!!!!




栗の木の横の木には爪でひっかいた跡がありました。
d0099005_23292744.jpg



でもね、よくよく考えてみると熊が珍客なのではないよね。
熊は山に住む者、いて当たり前なんだ。
「一番の珍客は僕だよな」
そんなことをじ~っと熊を見ながら感じていました。

また会いたいな!!!
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-27 23:48 | 日記
珍客
放牧場にて。

イタチ???
d0099005_0415416.jpg


ん?なんか違うぞ・・・・
タヌキ????
d0099005_0432091.jpg


ムジナだ~!!!
d0099005_045012.jpg


逃げちゃった。。。
d0099005_0463027.jpg


僕がはじめてムジナ(アナグマ)と遭遇したのは9年前の5月25日。
大学を卒業し、牛飼いの研修に入って10日目のことでした。
牛舎周辺を走っていたら5メートルほどのほぼ垂直な石垣にムジナがしがみついていたんです!!

当時の僕は「新種の生き物を発見した!」と興奮して牛の餌袋で捕まえようとしていました。。。
今考えると危ないですね。。。
そんな話が昔の日記にイラスト付きで書いてありました(笑)

d0099005_11390.jpg

それ以来ムジナは僕にとって特別な存在の動物なのです。
また会いたいな。
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-27 01:08
但馬農高で授業
先日、但馬農業高校で講演をさせていただきました。
テーマは新規就農。
得意分野です!

・・・・・なんてことは言えません。
みごとに滑ってきました・・・・(笑)

僕はよく「非農家だって牛は飼える!」と言います。
事実だと思います。
だけどその方法は知りません。
知らないから教えられないんです。

そもそも僕は綿密に計画をして万全の態勢で就農したわけではなく、穴だらけのまま突っ込んで、それを周りの方に応援していただけたことでなんとか牛飼いをスタートさせました。

なので「こうやったら牛飼いで新規就農できる!」といった方法は本当にわからないんです。
しいて言えば「覚悟」を持つことなんですが、それを言うと「え?なんか具体的なアドバイスがあると思っていたのに・・・」といった空気になるんですね~。

実も蓋もない言い方ですが「どうやって牛飼いで新規就農するか」なんてそれぞれが自分で考えたらいいって思っています。

だって例えば就農するとき手とり足とり指導され、お膳立てされて経営をスタートさせても愛着がわかないですもん。
してもらえばしてもらうほど依存しちゃう。

僕も行政や補助金、誰かが何とかしてくれると依存していた時期がありました。
依存したら毎日不満だらけ。
当然つまらない。
「こんなはずじゃなかったのに」とか思ってました。

自分で考えて行動すればできることなんていっぱいあるのに。

また、よく聞くのが「とりあえず50頭くらいは飼わないと食べていけないし・・・」という言葉。
そんなことないと思う。
自分の目指すとこによって飼う頭数なんていくらでも変わる。
10頭でも50頭でも100頭でも1000頭でも10000頭でも目指したいことやればいい。

10頭で生活する方法は僕にはわからない。
真剣に考えたことないもの。
1000頭で生活する方法もわからない。
同じく真剣に考えたことないから。

よく就農相談にいろんな方が来られるけど、「とりあえず50頭いないと食っていけない」という人にかぎって「50頭いたらなんとかなる」って妄信しているだけの気がする。
なんとなく周りがこれからは50頭とか100頭とか繁殖肥育一貫経営だとか言っているのを聞いて「ふ~ん」って思っているだけなんじゃないのって。
そんな印象を受ける。

そもそも100頭にしている農家さんは10頭くらいから初めて何十年と悩み、試行錯誤をかさね、その結果今現在の時点での考え方が100頭っていうこと。
数年後にはきっと変わっている。
大事なのはそういった農家さんは常に考え目の前のことをやりきり、考え、更新し続けているってこと。

だから成功されている方の話をちょっこし聞いて「この飼い方が正解なんだ!!」ってめざすのは違う。

やりたい方向に向かえばいい。
どこに行ってもだれに指示されたことでも誰のせいにもできん。自分の責任。
だけどやりたいなら踏ん張れる。毎日考えられる。

もし、やりたいことがあいまいな時はとにかく目の前のことを一生懸命にやる。
それしかない。

そんな話を体験談の中からしたかったのですが、実際は準備不足でしどろもどろでした・・・・・
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-26 01:17 | 新規就農
梨サイレージ
地元の発酵食品会社トキワさんに行ってきました。
d0099005_2332220.jpg

毎年この時期には梨ワインの仕込みが行われています。
d0099005_23304654.jpg
d0099005_23311820.jpg

今回僕のお目当てはこの「梨ワイン」!・・・ではなくて、ワインに使った後の「梨の搾りかす」です。

実は5年ほど前から牛のえさに使えないものかと搾りかすを分けていただいているんです。
しかし、この梨の搾りかす、甘くて水分たっぷり、おまけに細かく砕かれているのでとても変質しやすい。
d0099005_23351644.jpg

右側の黄緑色のものが絞ったばかりの梨の皮と種。
左側の茶色いものは30分ほど前に絞った梨の皮と種。
あっという間に酸化してしまうんですね・・・・
(ちなみに真ん中の白いのは実を絞ったカスです)

いつもはそのまま牛に食べさせていたのですが日持ちがしないことがネックでした。
そのため今年はサイレージ(発酵さして長期保存)にしようということになりました。

梨の搾りかすのままでは水分が多すぎて発酵せずに腐敗してしまいます。
そのため、ビートパルプという甜菜の搾りかすを混ぜて作りました。
d0099005_2343862.jpg

d0099005_23462366.jpg

撹拌機でかき混ぜ、袋に入れ空気を抜きます(空気が入ると腐ってしまうため)
d0099005_23475510.jpg

これを3カ月寝かした後、牛に給与します!

昨年少量でやった時はサイレージの嗜好性は最高でした。
今年は子牛に給与して発育や血液の変化を見ていきたいと思っています。
草と一緒に与えて乾草の採食量があげらないかと狙っているのですが。。。どうなるかな。。。

そして、来年には量を増やしビートパルプの代わりに地元の米ぬかでサイレージがしたい。
それを通常の経産肥育に全期間給与して肉の味の違いを見てみたい。
そんなこと考えています。

さあ、腐らずサイレージとなるか?
3ヶ月後に乞うご期待!!









twitterもよろしくおねがいします。
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-22 00:00 |
山の中の白い看板
車を走らせていると山の中腹や山頂などに真っ白な四角い看板のようなものを見たことないですか?

いろんな地方の山で、中には断崖絶壁にも設置している巨大な四角い白い看板。

これ、放牧場にもあるんです。。。

d0099005_0281850.jpg

近くで見ると、でかい!!

この板「無給電中継装置」といって災害時などに遠方の中継所から飛ばした電波を反射させ、県の土木事務所等に飛ばす反射板なんです。
障害物などがある場合、それをよけて電波通信をするために設置されているんですね~。

なので反射板がある位置から見える景色は当然障害物は無し。
絶景ポイントです!

放牧場の反射板の位置から見える景色
d0099005_0375437.jpg


向こうの方に町や道路が見えますね。

これを逆からみると。。。

d0099005_0454917.jpg


わかります??

アップしてみましょう。

d0099005_046329.jpg


ありました!!!!

一目で牧場の位置がわかります。

ちなみに牛舎からは車で30分。
毎日通うにはちょっと遠い放牧場です。。。




twitterでたまにつぶやいています。
http://twitter.com/tanakakazuma
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-17 00:58 | 日記
元気君に残暑見舞い
放牧牛パートナー制度に登録いただいているY君から牛の「元気」宛てに残暑見舞いが届きました~。

d0099005_23272640.jpg


お日様のしたで「元気」がキリっと立っていました。

カッコイイ!!

Y君、元気も喜んでるよ!!!

d0099005_2333347.jpg


ありがと~う。

牧場で会えるのを待ってるからね。
[PR]
Top▲ | by beefcattle | 2010-09-16 23:51 | 日記
"Fallen Leaves" Skin
by Animal Skin
| ページトップ |