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いい感じかな
ご無沙汰です。日々元気に生きています。

ここ1週間は地元香美町、新温泉町、鳥取と毎日削蹄漬けです。

削蹄が終われば夕方から放牧場の整備しにチェーンソー持って山へ行ったり、放牧場拡大に向けて色んな人と水面下で調整中。

イタリアン(牧草)も穂が出ちゃって刈らなあかんのだけど、手が回らん状態で、何とかお肉の発送したり、家の牛見たりして、子どもが保育園から帰ったらめっちゃ可愛いのでみっちり遊んだりして、9時には寝ます!!

そんな感じで気づけば色んな事を同時並行で進めるようになりました。

放牧場も7haから15haまで今年は広げられそうです。
来年は20haいけるよう動いています。

他にも水面下調整中の案件いっぱいあって溢れちゃいそう(笑)

いい感じでしょ。

弱った時こそみ~んなが助けに来てくれました。
笑えるくらい、泣けるくらい俺は人に恵まれているなって思っています。

回していきます。

いっぱい甘えて、力を借りて。

還元していきます。

ブログも何とか書きたい。

夜間の会合や会議は厳しいですが、いっぱい働き、いっぱい愛し、いっぱい寝て、生きていきます。

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曲がり道もあるけど、自分なりに真っすぐ生ききりたいな。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-29 18:44
お知らせです。
プロバイダーの変更により以前から使っていた cowzuma@muraoka.neotown.ne.jp が5月いっぱいで使えなくなります。
田中畜産のメールアドレス cow(あっと)tanatiku(どっと)com は今まで通り使えますので、御用の際はこちらまでお願いいたします。

また、日中は踏ん張れますが、夜間はずっと調子が悪いので電話も電源を切っています。
ご了承下さい。

メールの返信、お肉の発送も1週間くらい気長に待っていただけると助かります。

日々できることに力いっぱい踏ん張っています。

明日は加古川で削蹄です。

共に日々生ききりましょう。

いつも不定期なブログに足を運んでくださり、ありがとうございます。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-22 20:13
おまつちゃんと特産松阪牛
一昨日は但馬家畜市場5月子牛市でした。
市場平均は
去勢395,182円
雌 362,786円
非常に厳しい相場でした。。。

我が家からは雌1頭出品。
照忠土井×福芳土井×第2安鶴土井
おまつちゃんといいます。なかなか良い牛になってくれました。
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市場平均が厳しいなか、松阪の松本さんが平均より10万円近い値で高く買って頂きました​。
ありがとうございます!
もげかけていた首の皮がつながりました!
ちょっと神経質ですが、もくもくと食べる子です。
また松阪まで見に行きたいな~~。
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と言う事でおまつちゃんは松阪牛になります!!
しかも松阪牛の中でも『特産松阪牛』という特別なお肉。。。
特選松阪牛じゃなく、特産松阪牛です。

お肉の世界には格付けというものがあります。
「これはA-5のお肉です!!」といううたい文句、聞いたことないでしょうか?
枝肉市場でのお肉の基準には大きく分けて2つのポイントがあります。

1つ目は牛に対してどれだけのお肉が取れたか。
歩留まりと言い、牛1頭に対して使えるお肉の割合が多いほどいいという考え方です。
歩留まり基準はA~Cに分けられ、お肉が取れる割合が多い牛がAとなります。

2つ目はどれだけサシ(霜降り)がが入っているかどうか。
A5の「5」は簡単に言うと5に近づくほど霜降りが入り、1に近いほど真っ赤っかなお肉と言う事です。

つまりA5とはお肉の量もしっかりとれ、霜降りもしっかり入っているお肉。
と言う事になります。
そしてそれを基準にお肉の値段が決まります。

だからこそ僕ら繁殖農家は、霜降りが入る系統や掛け合わせを考え、子牛を産ませ、親牛の選抜をします。
ちなみに僕のやっている放牧敬産牛肉は格付けすればC1の最低ランク。
とれも『セリ』では売れません。。。。(笑)

松阪牛には1頭1頭、1パックごとにA5だとかB3だとか店頭で格付けが表示されます。
しかし、但馬牛を素牛とする「特産松阪牛」だけは格付けが表示されません。
(格付け欄に特産松阪牛と表示されます)

サシがびっしり入っていても、そこそこでも、あんまり入ってなくても「特産松阪牛」です。

この特産松阪牛、実際は松阪牛の中でも1割もいないんです。
言い方を変えれば特産松阪牛はあまり儲からない牛なのです。

特産松阪牛は小柄な但馬牛を素牛としているので、取れるお肉の量は他の黒毛和種より少なくなります。
おまけに通常の松阪牛に比べ肥育期間が長く、コストがかかります。
そしてその分単価が高いかと言えば、それは、『それぞれ』なのです。

特産但馬牛は基本的にお肉屋さんとの相対取引なので、新規で特産松阪牛に取り組んでも買い手がいない(普通の松阪牛と同様に格付けのみでの評価になってしまう)とか、見た目ではないお肉自体の価値を伝えられるお肉屋さんの数が少なくなった事、お肉の価値を理解いただくお客様が限られている事など、色んな要因があって特産松阪牛の頭数は少ないというのが現状なのです。

それでも特産松阪牛(但馬牛から育てる松阪牛)をつくるのは何故なんでしょう?

毎年何千万円もの値が付く松阪牛共進会。
これに出品するためには但馬牛を素牛としなくてはいけないという規約があります。
だから、共進会用のためだけに但馬牛を飼っている!という農家さんもいました。
特産松阪牛に関わる方々にはそれぞれの色んな思いがあって当然です。

ただ、それでも僕は、そのお肉を扱うお店や但馬牛にこだわる方々がいるのは、『おいしい』からだと思うのです。
サシのあるなしではなく、おいしいから。

このあいだやまけんさんとも話したんですが、僕は放牧敬産牛肉が美味しいのは放牧云々でなく、但馬牛だから、経産牛だから、だと思っているんです。
だから放牧に適した日本短角種で同じ事をしても、肉の量は取れるかもしれないが「この味」は出ない。
(短角が美味しくないって言う意味じゃないよ)
そう確信しています。

そして、お肉に関わるほどに但馬牛ってすごいな~って思うんです。
(但馬牛については「こちら」をクリックすると詳細が出ます。)

だから、「但馬牛のメスを3年近く飼いきった牛が美味しくないわけないやん!」
と、思っちゃうのは生産者のエゴかな?

そのくらいの評価しても十分な牛だと思います。

僕の友人が本屋で見つけてプレゼントしてくれた本。
SUKIYAKIすきやき
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特産松阪牛の事、それに関わる人間の事、そして牛に対する想いが書かれています。
畜産農家の視点から見ても全く違和感なく、「そう、そうなんだよ!!」って言いたくなってしまう本です。
これは日本中の学校の図書室に置きたい本です。
日本人なら1冊は持っておきたい本です。
是非買って読んでみてくださいね!!

牛の事、農家の事、お肉の事、ぎゅ~っと濃縮されています。


あ~、食べたいな~。
おまつちゃんのすき焼き。。。。
食べたくなった~。
3年後か~。。。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-10 19:23
『食』
今日の昼はパスタでした。
パスタを食べながら、「パスタって小麦だよな~」っと当たり前のことを考えていました。

外国では小麦が主食っていう国が多い。
日本ではお米が主食。

なんか当たり前すぎる「事実」だよね。

パスタ食べながら、ふっと想像してみたんだ。
「小麦が食える!」って分かる以前の時代。
「お米うめぇ~」って気づくまでの時代、過程。。。。

何億年も前から生き物は食べ物を求めてきた。
猿から人になる過程でも、色々なものを食べる食べない選別し続け、それに合わせ肉体までも変化させてきた。
実際に日本人と欧米人では体質が違う。(腸の長さだったり、アルコール分解酵素の多さとか・・・)

それと同時に食べる物の選抜、栽培するという発想、そしてその品種の選抜を行ってきた。
何千年という試行錯誤の中で「米」や「小麦」や「芋」が誕生してきた。
牧畜などもそうだろう。

僕がどういった生き方をするなんていう試行錯誤は、歴史の中の一瞬でしかない。
そういった各々が生きていくために人生をかけてきた一瞬が積み重なって、今の「食」を形作る。

今、目の前にある米一粒は半年かけて百姓が作ったものではない。
但馬牛にしたってそう。先人の土台で商売しているだけ。
もちろん各々が各々生ききっている。
真剣に生きている。

そんな一瞬の積み重ね。
何万年分の思考錯誤の繰り返しだという事を、その重みの何億分の一かでも、今感じる事ができるだろうか。。。
僕は今日の昼までそんなこと全く考えもしなかった。

同じように食べ方についても、生きていくために何万年という過程の中、必死で積み上げられてきた。
だから世界中に、日本中に、僕の住む香美町という過疎の町内ですら、地域によって伝えられている食べ物、食べ方、保存方法、無数源にある。

僕が初めて自分で飼った牛達、その牛糞をフォークで切り返しして、出来た堆肥を田んぼに手でまき、米を作り、鎌で刈り、稲木に干し、壊れた冷蔵庫を改造して糀室を作り、その米から麹を作り、自分の米だけで作った『どぶろく』
なんとも言えない味で、最高にうまかった。
昼間から毎日牛舎で飲んでたもん(笑)
また飲みたい。
でも、あのどぶろくは売ってない。

実は僕がずっと心のそこから食べたいと思っている料理がある。
それは、隣のお婆さんが作っていた『ハタハタのなれずし』
初めて食べた時の、あの感動は忘れられない。
「絶対に教えていただこう!」
そう思っていた矢先、お婆さんは他界された。。。

気づけば「パスタをゆがいて市販のソースかけていっちょあがり」
「コンビニでおにぎりとパンを買って昼飯」。。。

これはこれでいい。
便利さの代わりに得ているものもいっぱいある。
昔に戻れって言われても僕には我慢できんだろう。

でも、何千年、何万年と積み上げられた「食」が今急速に消失していくのが見えた気がした。
目の前で、見えた気がした。

スローフードなんて言うカテゴリーに組み込んだら駄目だ!
積み上げられた食はベースであり、基盤なんだ!!

そんな事も忘れていた。

確かに便利になった。
でも、もうあの「なれずし」は一生食えない。

全ての人間が食に関わっている
食品業界だけの話ではない。

日本人として、但馬の人間として、牛飼いとして、父として、僕は何が残せるのだろう。。。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-08 16:10
大照放牧場
2012年5月1日、今年の放牧がスタートしました~!!!!
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今年の放牧第一段はメイン放牧場でもある『大照放牧場』です。

大照放牧場のある場所は【兵庫県美方郡香美町小代区神水】という地区。
地番は神水(かんずい)ですが、集落とは遠く離れた山の上にあります。
標高600mにある、草地&森林を使わせてもらっています。

ここ兵庫県美方郡は9割5分が山林地帯。
おまけに山の傾斜が急で集落は谷に沿って点在しているという地域です。
しかし一方で、山の上まで登れば、なだらかな地形の山林がある。
そんな地域なのです。

では、まずは放牧場からの眺めをお楽しみください(地元の人間しかわからんかな。。。)
最初は南側。
こんもりとした可愛らしい大照山が目の前にあります!!
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この大照山はいつかは登りたい(今年こそは登ろう)と思っている大好きな山です。
大照放牧場のシンボル的な存在でもあります。
ちょっと移動すれば氷ノ山(1510m)も見えます。

東を向くと、一二峠(ほいとうげ)を超えて、蘇武岳(1074m)が!!凄い!!!
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そして北を見れば絶景ポイント!
棚田100選にも選ばれた和佐父の棚田はもとより、三川山(887m)まで見渡せます。
(大照山に登れば日本海まで見えるはず!!)
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もう最高に気持ちのいい放牧場なんです!!!


ではでは早速、放牧場内の説明をさせていただきますね!
こちらが「草地」部分です!!面積は3.5ha
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って、出過ぎ!!見えないよ!!

草地部分は牛たちのメインのえさ場です。
ここで裸地になった部分には芝植え体験などを通して、芝をはやしていっています。


次に「森林」の部。面積は5haです。
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なんと日陰にはまだ雪が残っています!

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ここで「うおっっ!!」っと思った方はするどいです!!!
この森、この時点ではまだあまり葉が生えていませんが、木が密集しているため、夏になると地面に日がささないほど暗くなってしまいます。

そこで、間伐をします。(妻は僕より上手です・・・)
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山菜の女王コシアブラもわんさか生えています。。。。こういったのは残します(笑)
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間伐した林がこちら
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きもちいいでしょ!!!

こうやって間引く事で、地面に光がさし、新しい草が生え、牛の餌になります。
そして密生した森のようなひょろひょろの木ではなく、太くて利用価値のある木を育てる事に繋がります。

そういった『林業と畜産の共存モデル牧場』としての意味も含めて、現在放牧に取り組んでいます。

こういった事を書くと「山のために放牧は良い」って思われがちですが、実は山にとっちゃ何の関係もない事なんですよね。
林業と畜産の共生はあくまで『人のため』の取り組みなのです。

山林保有者が儲かり、畜産農家が儲けるために、そして消費者が安定的な資源を得るために。。。
『人のための取り組み』

先程の密生した森も、そのままにしておけば益々ひょろひょろの林になっちゃいます。
でも、何百年何千年単位で見れば一瞬の出来事。
淘汰されるものは自然に淘汰され、生き残った木は太く太くなる。
その生き残った者も必ず朽ちて、必ず次のステージを作る。

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間伐したって翌年から次々に芽は出てきます。
倒した切り株からきのこが生える、虫が住む、生き物が利用する。。。

それと同じ事を僕らもしているんだな~って話だと感じています。
人間も、切り倒された木も、生き残った木も、みんな同じ。

自然と言うのは人間の思惑を無視して懐が深いとつくづく思う。

変な例だけど産業廃棄物である家畜糞尿を山に野積みしたら犯罪になっちゃう。
でもその糞尿は50年たったら糞尿の形跡すらなくなってしまう。
(これは野積みが良いって話じゃないよ。)

うまく言えんが、人間が考えてるものなんて全てエゴなんだって思う。
でもエゴは自然なもので否定するポイントではない。
後はそれぞれの考え方に共感するかしないかでしかない。

最初は牛を使って山を守ろうとかって本当に思っていた。
でも、山を歩いていておこがましいなって最近思う。

山は勝手に生きている。
僕が関わっても関わらなくても関係なしに。

ただ人が生きていく上で山が必要だから、森が必要だから、食物が必要だから、
『山で牛を飼う生き方』を選ぶ人がいる。
同じように
『平地で牛を飼う生き方』を選ぶ人がいる。

それで良いんだと思う。
それで正しいんだと思う。

そしてそれを踏まえた上で放牧を続けていこうと思う。
田中一馬の道を歩こうと思う。
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Top▲ | by beefcattle | 2012-05-01 23:07
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